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スペイン産のシンフォニックブラックです。かなり邪悪です。
高めのがなり声に人間の遠吠えの様な声を組み合わせているのが特徴的でしょうか。
派手ではないが、ありがちではない暗めの耽美なメロディで緩急をつけて展開していきます。ゆったりとした部分も結構ありますが、むしろ疾走部分よりメロディ(特にKeyによる)が良かったりしますのでダレません。
これ聴いてるとドラキュラ城が頭に浮かびます。

2001年発表の2ndです。
自分は3drを先に聴きましたがこのアルバムでも基本的な路線は変わらないですね。邪悪なブリザード・シンフォニックブラックです。
こちらの方がシンセが前に出ていてシンフォニックな要素が強いと思います。とは言ってもド派手に装飾を施してる訳ではなく、
雰囲気作り程度なくらいです。妖しくダークで、でもどこか哀しげで荘厳さを感じるところが印象的でした。
全体を通して音は3rdと比べて輪郭が掴みにくい感じがしますが、シャリシャリとブラック特有の荒涼感が出ていてちょうどいい音質だと思います。
声はやや高めのがなり声が中心ですね。後なにやら発情した狼の遠吠えみたいな声もはいってます(笑)。
でも3rd聴けた、恐ろしく恨みが篭ったような低音がなり声があまり聴けなかったのは少し残念な気がしました。
初期EMPEROR直系のような作風ですが、雰囲気に独自性があり構成もしっかりしてダレないで聴けます。
特にこの妖しい雰囲気作りはなかなかセンスがあると思います。これはシンフォブラの名盤ですね、オススメです。

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