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FOR KUNSTEN MAA VI EVIG VIKE (1996年)
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FOR KUNSTEN MAA VI EVIG VIKE
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解説 - FOR KUNSTEN MAA VI EVIG VIKE
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. PaganHorde ★★ (2007-12-28 03:47:00)

ノルウェー産ブラックメタル。
95年に1枚アルバムを発表して解散している。
が、この1枚が知る人ぞ知る超名盤だったみたいで、
今年になって再プレスされました(発売元はAvantgarde Musicです)。
ジャンルはEncyclopaedia MetallumによるとMelodic Blackで、
実際メロディックで非常に聴きやすいんですが、
このメロディがくど過ぎず絶妙なんです。
疾走パートやミドルテンポのパートも楽曲の流れを殺さない感じで
緩急の度合いが適度で、ファスト~ブルータルブラックみたいに爆走したりとか
鬱ブラックみたいにドゥーミィな遅さになったりとかはありません。
keyによるオーケストレーションも派手過ぎず、あくまで
楽曲の持ち味を殺さずに荘厳な雰囲気を演出する程度に留めているのが良いです。
トータルランニングタイムも40分弱でダレずに聴ける長さです。
曲の長さは10分近いものもありますが、よく練られたメロディと流れの良い展開により
全然長く感じないです。
Voは発狂気味の絶叫や、邪悪ながなりだったりではなく、
深い怒りや悲しみを静かにたたえた威厳を感じさせるVoです。
ブルータルなのが好きな方には物足りないかも知れませんが、
この音楽性にはこういうVoの方が聴いてて疲れなくていいです。
とにかく素晴らしいので是非聴いて欲しいです。




2. ・x・ ★★ (2007-12-28 20:54:00)

これは名盤です。
95年前後のノルウェーは、本当に優れた作品を産出しています。
こういう名盤の良さをを文章で表現するのは難しい、それは楽曲の素晴らしさとともに空気や雰囲気が醸し出すオーラが凄いからである。
メロディックブラックですが、取って付けた様な百凡な分かり易いメロディではなく、OBTAINED ENSLAVEMENTあたりに匹敵する程の「なにか」に裏付けされた耽美なメロディが素晴らしい。
keyはあくまでもギターを中心に据えて、派手になり過ぎずにクラシカルな印象をあたえます。ドラムの疾走具合も丁度良い。
録音バランスが若干曲によって違いがあります、そこ等辺を踏まえて理解のあるブラック好きな方は要チェック作品です。



3. GOD ★★★ (2008-03-15 22:12:00)

古き良き90年代のNorwegian Black Metalです。
KVISTはノルウェー語で、細枝とか小枝とかいう意味のようです。
渋いがなりスタイルのヴォーカル(初期のSatyrっぽい感じ)、ノイジーなギター、あまり目立たないがしっかり芯を支えているベース、適度な速さでブラストするドラム、時折うっすらはいるキーボード…といかにもオーソドックスなブラックって感じです。
派手さはないですが、ブラックとして全てがハイレベル。そしてドラマティック。
邪悪さと寒々しさももちろん合格点。
聴いてるとノルウェー特有の寂しい風景が目に浮かんでくるようです。
強いていうならSatyriconの2nd、The Shadowthroneに近いかな。
私的にはこっちの方が好き。
っていうかこの完成度は、初期のEMPERORとかMAYHEM、SATYRICON、DARKTHRONEと並ぶといっても過言ではないです。
音が悪くても、全てのブラックメタルファンに聴いて欲しい作品。




4. fortis ★★ (2008-04-15 12:12:00)

渋い名盤。
ブラックはみんな同じと思ったら大間違い。一聴するだけではちょっと分かりませんが、何度か聴くとドキッとするほど個性的です。
(しかしマイナー系のピックアップが進みますなぁw)



5. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-02-02 18:26:00)

96年発表の1st。
みなさん仰ってますが、これは確かに名盤だと思います。今、ブラック好きを集めて90年代ブラックの名盤を選出したら多分入ると思うくらいに。

路線的には、ジャリジャリしたギターリフによる寒々しいメロディと、チャーチオルガンやストリングス系の空間系キーボードによる荘厳なメロディック/シンフォニックなブラックメタルで、取り立てて特別なことをしているという訳ではないんですが…
曲の良さと、各楽器の音色が何か魔術的なものを感じるほどに上手く嵌まり、90年代屈指のメロディックブラックの名盤として仕上がった…そんな印象を受ける作品。

おそらく、ギターの音色やキーの音色が少しでも違ったなら、ここまでの作品にはならなかったのではないでしょうか。それ位奇跡的なアルバムだと思う。唯一、1曲目のドラムの音がイマイチだと思ったんですが、何故か2曲目からは改善されてるのも不思議。
個人的には、聴いていると雪原を餓えた狼が彷徨っているような、「冷たく、恐ろしく、そして不条理な自然の情景」を思い浮かべます。

…近年、有名バンドを脅かすほどの質を備えた無名バンドが急激に台頭したり、ブラックの可能性を押し広げるような実験性を持ったバンドなどは出てきていますが、こういう初期ブラック本来の残酷で美しい情景を描けているバンドは少ないのではないでしょうか。
CODEが(手法は違えど)描きたいのは、もしかしたらこういう情景なのかもしれませんね。

このバンドはURGEHALの前身ということですが…URGEHALはURGEHALで素晴らしいアルバムを作っていると思うし、本当に失礼だと思いますが、メンバーや作風に変化が無かったとしてもこれほどの作品を量産できたかは疑問。どんなバンドであれ、作を重ねると多かれ少なかれ変化や洗練に向かいますもん。このアルバムは、本当に「これでなければ出せない」雰囲気がある。



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