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聖邪のドラゴン
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解説 - 聖邪のドラゴン
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2008-01-07 15:47:00)

2007年発表の1st。
良く参考にしているメタルレビューサイト「悶絶メタルのページ」で大々的に紹介されてて
私もそれで知りました。ちなみに、ライナーも同サイトの管理人さんによるものですが、
かなり共感できるので必読。やっぱり音楽を含む全ての芸術が人の目を気にするようになって、
自己満足性を失ったとしたら、音楽ファンとしてこれほどつまらないことは無いですよ…。
このバンドの音楽性を一言で表すなら、RHAPSODYのシンフォRPGメタルにSOUND HORIZONの
女性ヴォーカルによる歌謡的メロディと語りをぶち込んで更にクサく仕上げた感じでしょうか。
語りは正直言ってファンタジー系RPG大好きな私でも恥ずかしくなるくらいですが、
この世界観を表現するためには必要なのかもしれませんね。
私はメロスピも幾つか聴いてきたんですが、どのバンドも「メロと付く割に歌メロが歌謡曲と
比べてつまらない」「ハイトーンが暑苦しくて苦手」のどっちかに引っかかってしまいイマイチ
はまれなかったんですが、遂にその二つのハードルをクリアしてくれるバンドが現れました。
しかも、メロディは今まで聴いたどのメロスピよりもクサイと言っても過言ではない程かも。
音質は宅録なのか、平べったくてメタルとしては今ひとつですが、私的には耳を疲れさせずに
純粋にクサメロを堪能出来るので逆に好きですね。刻みやギターソロに頼りすぎず、リフにも
クサメロを捻じ込んでくるアレンジセンスも素晴らしいと思います。
歌詞は…船越英一郎が崖で犯人を追い詰める二時間ドラマ並にベッタベタ(笑)…と見せかけて、
中盤では古本屋で伝説の書物を見つけるという前代未聞の展開が。私はFF、DQ、アトリエ、
サモンナイトなどファンタジー系のRPGは大好きですが、こんな展開聞いた事ないです(笑)
ただ、女性ヴォーカルのずっと聴いていると音程感覚が狂いそうになる歌唱力だけは流石に
頂けないですね…子供が歌う設定で、わざと下手に歌う所がありますが、そこと普通に歌う所の
歌唱力に大して差が無くて、ちょっと聞いていて辛いものが…。語りの方はキャラクターの
演じ分けをノリノリでこなしてるんですけどね…。もっと頑張って欲しいです。
SOUND HORIZONを遥かに超える恥ずかしさの語りやヴォーカルの歌唱力から、正直言って
お勧めはし辛いですが、スタイル自体は非常に共感できるものなので密かに応援してます。
「RPGに使われそう」を通り越して、「RPGに使われているファンタジックなメロディを
凝縮したような」濃密なクサさを誇るメロディラインなんかは、実に素晴らしいですしね。



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