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STIGMA DIABOLICUM
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解説 - STIGMA DIABOLICUM
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2008-02-26 20:56:00)

91年、92年発表のデモを纏めた音源集。2007年発表。

…これを聴いて、Snorreは天才、それもEuronymousやCount、Ihsahn辺りの伝説的なミュージシャンと比較しても何ら劣る事の無い天才であることを確信しました。
まだこのデモが出た頃にはブラックは黎明期にも関わらず、「Grymyrk」の音源ではヴォーカルを敢えて排除し、ブラック特有のノイジーなリフやベースによる低音を強調した音響作品とでもいうべき、アヴァンギャルドなブラックの形態を聴かせてくれます。前衛性を保ちつつ、ヴォーカルも入れ普遍的なブラックに近付いた「Trondertum」の音源も絶品。

Euronymousがトゥルー方向、Countがアンビエント方向、Ihsahnがシンフォ方向にそれぞれブラックの可能性を押し広げたなら、前述のアーティストと同じ位のレベルでSnorreもアヴァンギャルド方向に可能性を広げる事に貢献したと言えるのではないでしょうか。
ブラックってシンフォだったり前衛的だったり、様々な形態があるところが大きな魅力だと思いますが、今これだけ百花繚乱の形態が楽しめるのは彼の貢献が大きいのかもしれません。特にFURZEとか、ああいうタイプの変態ブラックに対しては大きな影響を与えてると思います。

ちょっと音楽性はマニアックなので、ブラック好き万人が楽しめるとは言い難いですが、ブラックの歴史が感じられるという点ではMAYHEMやEMPERORの1stと並ぶ作品だと思います。



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