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RAW DARK PURE (2006年)
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RAW DARK PURE
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解説 - RAW DARK PURE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2008-07-25 22:39:00)

2006年発表の1st。

バンド名のSONICはモダンな要素の、REIGNはオールドスクールな要素の象徴で、その二つを上手く統合したブラックメタルを志向しているバンドらしいですが…ギターリフはシャープに、ツーバスは心地良く聴かせるクリアな音質、厭人的な感性を無機質さに転化したようなメロディを練りこんだリフ捌き、時折挿入されるロック的なリズム、切れ味の鋭く威厳のあるヴォーカルのがなり声など、「Rebel Extravaganza」~「Volcano」期のSATYRICONにかなり影響を受けている事がモロに分かるサウンド。

特にヴォーカル、がなり声だけでなく、預言者の呟きのような語りまでそっくりだったので最初聴いた時はちょっと笑っちゃいました(笑)。刻みとトレモロをメカニカルに組み合わせたリフや、2曲目のマーチっぽいリズムの入れ方などを聴くと、復活後のTHORNSにも相当影響を受けてるんじゃないかと思えます。

ただ、曲の展開はリフのかっこよさやバンドサウンドの勢いで押す、あくまでオールドスクールな感じで、SATYRICONやTHORNSのようなアヴァンギャルドな展開、インダストリアルな音作りは希薄なので、それらのバンドと比べてかなり聴きやすい印象。

SATYRICON「Rebel Extravaganza」「Volcano」やTHORNS「Thorns」を擦り切れるくらい聴きまくった人が作ったんじゃないかと思えるようなブラックですが、ヴォーカルの迫力、リフのかっこよさや展開の上手さなど基本的な質は1stにしてメジャーバンドを喰いかねないくらい高く、単なるフォロワーではないセンスのあるバンドだと思います。

特に前述のバンドの雰囲気は好きだけど、もう少し分かりやすい方が良いというリスナーは抜け出せなくなるくらいハマるかもしれません。個人的には大当たりのアルバムです。でも、やっぱり聴いていて「恐い」よりも「微笑ましい」と思ってしまいますが…(笑)



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