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VIOLUTION (2007年)
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VIOLUTION
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解説 - VIOLUTION
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2008-09-07 22:21:00)

2007年発表の3rd。三部作の完結編となる作品みたいです。
前回もかなりゲストが豪華ですが、今回もMZ.412やGarm等そのスジの有名人が参加。
それにしても、こんなジャケのアルバムを輸入しても良いんでしょうか…。

ミディアムなインダストリアルビートを軸に据えたブラックメタルをアトモスフェリックなキーボードが包むと言う作風に変化はありませんが、今回はクリーンヴォイスの導入やBLUT AUS NORDを思わせる奇妙な音響のリフ、執拗なストップ・アンド・ゴーの繰り返しなど、部分部分に実験精神が垣間見られますね。

特にブラック界どころかメタル界の中でも指折りだと思うヴォーカリスト、Garmの歌う妖艶なクリーンパートは素晴らしいの一言。ただ、それらの要素は一部で、全体的に構成が平坦な印象を受けてしまうのも確か。レベル自体は高く、特にヴォーカルは最近のIhsahnを更にえげつなくしたような歌い方も見せてかっこいいんですけど、もう少しアルバムの構成にメリハリが欲しかった所。

このバンドは、自らの音楽性を「Dodsindustiriel Metal」と称しているようですね。無理矢理訳すなら、「死せる魂のインダストリアル・メタル」という感じになるのでしょうか。確かに、他のインダストリアル要素のあるメタルと比べると、スピリチュアルかつオーガニックな雰囲気が強いように思います。まあ、靄の中に機械が隠れているような妙な雰囲気もなきにしもあらずですが。

他に無いタイプの音楽性を持ったバンドですし、Garmのヴォーカルのファンならば3曲目の為に買っても損はないと思うアルバムです。っていうかGarm様、この路線で一枚作ってくれないかな…。



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