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DE OPPRESSO LIBER (2008年)
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DE OPPRESSO LIBER
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解説 - DE OPPRESSO LIBER
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2008-10-10 21:38:00)

2008年発表の1st。
数多くの優良ブラックメタルバンドを抱えるレーベル、Candlelightに移籍してのリリース。タイトルは米軍のモットーで「抑圧からの解放」らしいです。

ブラックメタルのアングラ感こそ希薄ながら、派出なキーボードの装飾を施した音像でエクストリームメタル好き全般にアピール出来る質の高さとメジャー感を備えた、近年のDIMMU BOGIRに通じるシンフォニック・ブラック。背徳性に溢れたメロディは、COFに通じるものもあるかもしれません。しかしこれ、恐ろしくクオリティ高いですね。
前述のバンドやANOREXIA NERVOSAなどのクラスのバンドでないと勝負にならないくらいのレベルに達してると思うんですけど…。

大きな特徴は、ど派手なキーボードが入ったシンフォニックブラックというスタイルにも関わらず、バンドサウンド自体が非常に魅力的なこと。緩急交えたドラマティックな展開といい、トレモロと刻みを巧みに交えたスリリングでフックに満ちたリフ捌きといい、例えキーボードが無かったとしても上質なメロディックブラックとして成立してしまいそうな程。

そこにDIMMU BORGIRばりのキーボードが絡み合って劇的さを演出するのだから、素晴らしいものが出来ないわけがありません。シンフォ系ってキー主体のパートではリフが弱くなる傾向があると思うんですが、彼らはそこに陥らず、かなり練りこんでくれているのが良いです。

また、スケールの大きさやブルータリティをしっかりと伝える、臨場感のあるクリアな音質、憎しみに満ち満ちたヴォーカル(Shagrath似かも)、ブルータルながら暴虐さに頼り切らず、背徳的なムードも漂わす曲調といい、1stアルバムにして全体的に全く隙が無い感じ。
個人的にはDIMMUやCOFよりも好きかもしれません。

このクオリティなら、例えばブラックメタルをこれから聴く人に「これがシンフォニック・ブラックを代表する作品」だと言って聴かせたとしてもジャンルに引き込めてしまうのではないでしょうか。これは初心者にも是非聴いてもらいたい、シンフォニック・ブラックの大名盤だと思います。



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