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THE BLACK FLUX
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2008-12-02 17:20:00)

2008年発表の2nd。
四階から転落し、数ヶ月にわたる昏睡状態が続いたというニュースで多くのブラック好きを心配させたCzralですが…これを聴く限りでは完全に復活したみたいですね。AURA NOIRでも新作を出したみたいだし、本当に良かったです…。

1stのスタイルを踏襲しつつ、ジャズ的アンサンブル志向を高めた音楽性は、VIRUSの新作でありながらVED BUENS ENDEの続編的と言えるかもしれません。VBEの抽象的かつ泥沼な雰囲気と、(VIRUSの)1stでの悪意に満ちたキッチュさを両立させた作風になっていると思います。淡いノイズを纏ったギターメロは立ち上る瘴気が、物理法則に反して昇るごとに濃くなるような気持ち悪さがあるし、ベースも妖しく蠢くだけでなく、時に場違いに明るめのメロを入れてきたりして素敵に気持ち悪いです(笑)。

このアルバムって、ヴォーカルは抑揚のないノーマル声が主体だし、ギターはトレモロリフはおろか刻みリフもごく僅かだし、ドラムがブラストするなんてもってのほかで、殆ど典型的なブラックのパーツが使われてないんですよね。音質もプリミティブとは言えないですし。それでもブラック的な薄気味悪いムードを醸し出しているのが、このアルバムの肝ではないでしょうか。
Czralのひねくれた感性が詰まった作品だと思います。

アンサンブル志向が強まったため、前作よりもフックは抑え目で取っ付きづらく感じる向きもあるかもしれませんが、その分瘴気・妖気の類は濃くなっているかと。不吉なムード作りではBLUT AUS NORDの傑作「MoRT」に肉薄する物があると思います。



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