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FALLEN ANGEL (1990年)
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FALLEN ANGEL
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解説 - FALLEN ANGEL
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★ (2008-12-08 22:25:00)

'84年、ヤレク・グロノウスキー(G)が中心となってポーランドはカトヴィツェにおいて結成された
「ポーランドのメタル・レジェンド」ことDRAGONが'90年に発表した2ndアルバム。
デビュー作では、同郷のTURBO辺りに通じるパワー・メタル・サウンドを聴かせてくれていたらしいが(未聴)、
フロントマンをチェンジした本作では、禍々しい咆哮を響かせるVoといい、ドロッと粘着質に刻まれるGリフの質感といい、
一気にデス・メタル化。「サタニズムとは無関係に、現代世界におけるサタンの存在について考察したコンセプト・アルバム」(ヤレク談)
との発言がコケ脅しに聴こえない、重く、ダークで、オドロオドロしい雰囲気が全編を包み込んでいるが、ブラスト・ビートの一歩手前で
前のめりに疾走するスラッシュ・メタル然としたリズムや、如何にも東欧的な雰囲気の漂う、寒々として硬質な叙情メロディを
紡ぎ出すGの存在もあって、これが案外聴き易い。(②なんかはドラマティックでかなり良い曲だ)
まぁ、サウンド・プロダクションは冴えないし、詰めの甘い曲作りといい、全体的に垢抜けない印象は拭い切れないが、
それでもゴミ扱いされるのはちょっと勿体無い1枚である事は確か。最近、METAL MINDより
リマスター盤が再発されたので、B級HMマニアの方は挑戦してみては如何でしょうか?




2. 失恋船長 ★★ (2020-10-23 12:17:35)

ポーランドのメタルシーンを語る上では外せないバンドの2枚目。前作のスラッシーなパワーメタル風味から一転、シンガーもデス系に変わり、そのままデスメタルスタイルへと変貌。こういう流れに驚くことはないが、とにかく音質が悪い。
こじんまりとしたサウンドプロダクション、分離の悪い音質は隣のスタジオからの音漏れを聴いている気分。そういうことがマイナー臭に拍車を掛け、真剣に聴く気になれないのだが、聴いていると骨がきしみだすようなノイジーさと、汚らしく塗されたイーブルさ、その独特の感触に個性を見出せます。
またデスメタル特有の感性、闇の美学なるダークネスさをストレートにぶつけることで不穏なる空気を演出、その分かりやすさは説得力へと変わり、聴き手の感性をドス黒く汚していく。

地を這う血まみれのヘヴィグルーブも音質の悪さに殺されているが、他のジャンルとは例えようがない、デスメタルサウンドを確立しようと苦心している。ポーランドメタルの悪い例を特出したような作りになってしまったが、デス系のメタルを愛するマニアならチャレンジして欲しい、元祖的な音に溢れた一枚である。



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