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ALL LITTLE DEVILS (1999年)
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ALL LITTLE DEVILS
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解説 - ALL LITTLE DEVILS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-01-09 18:13:00)

99年発表の3rd。
先日、4thと二枚組み、ゴールドディスク仕様で再発されました(2000枚限定)。

甘美なメロディのキーボードと女性ヴォーカルを前面に据えたゴシック寄りのブラックという根幹こそ変わってませんが、音質や曲の展開が整ったせいか、かなり垢抜けてしまった感じがしますね。

ブラック的疾走がなくなり、取っ付きやすくノリの良いリズムやキャッチーなコーラスパートを配した曲もあり、ブラック的な絶叫以外はほとんどゴシックメタルになったと言っても過言ではないサウンドに。新ヴォーカルのNatashaの歌い方も、儚く浮遊感を演出していた前任者と比べると、挑発的な歌いまわしが目立ち、今作の作風に良くフィットしてると思います。

作風は変わったものの、ノリの良いパートでも決して明るくならず、一貫してダークなムードが保たれているのは好感が持てるし、ヴォーカルも裏返る一歩手前の壮絶さがあってかっこいいし、似通った曲が多くなりがちなジャンルの中でちゃんと差別化出来てるし相変わらずメロディセンスは抜群だしでクオリティは非常に高いです。ブラックからは離れてますが、ゴシックとしては一級品だと思うし、個人的には前作よりもこっちの方が聴きやすくて好きだったり。

ちなみにこの次の作品「Python Zero」ではスタイルはある程度維持しつつ、メロブラ的なギターリフや疾走が戻ったり、実験的な要素を盛り込んだりで更に進化し、洗練されたDISMAL EUPHONYサウンドを聴かせてくれますが…何故か男ヴォーカルが普通声やハードコア的がなりなど、余計な方向に表現を広げていて今一つに感じてしまった…。

とはいえ質は相変わらずの高さなので、今買うならば二枚組みがお勧め。



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