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THE THREAD (2008年)
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THE THREAD
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解説 - THE THREAD
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-01-12 20:49:00)

2008年発表の2nd。
Ihriel(今作からはStarofashを名乗ってる模様)がサングラス掛けてる、どこか垢抜けた
雰囲気のジャケを見て、「洗練されすぎてゴシックな雰囲気や作りこまれた世界観が
減退してしまったりして…」と危惧してましたが、全くそんなことはありませんね。
Ihrielのミステリアスなヴォーカル、深い叙情を紡ぎあげるピアノやキーボード、
実験的な音響処理など深遠な音使いによって丁寧に描写される世界観の作りこみは、
前作よりも深み、濃厚さ共に上がっているのではないでしょうか。
メタル色の薄い、ポストロック/ポストメタル的な音像は、PECCATUM「Lost in Reverie」や
ULVER「Blood Inside」辺りに通じる雰囲気がありますが、私がこの作品がそれらの作品と
決定的に異なると思うのは、奇怪ではあっても、パラノイアックな展開であったり、
悪意に満ちた雰囲気であったり、「攻撃性」に繋がるような空気感が余り感じられない事。
前作よりも雰囲気が濃厚なこともあって、聴いているとゴシック的な怪奇世界の住人の
日常生活を覗き、体験しているような気分になってきます。
Ihrielという綺麗な声、自分のヴォーカルスタイルの両方を持っているヴォーカリストの
プロジェクトにしてはインスト部分が多い作風ですが、これも世界観の描写を重視しての
ことでしょうね。こういうの聴きながら育ったら、すっごい空想好きで感受性の豊かな子供に育ちそう(笑)。
…やっぱりIhrielってIhsahnに負けないくらいの才能の持ち主だと思うし、このアルバムも
素晴らしいと思うんですが、これを聴いてPECCATUM再結成して欲しいなぁ…とか思いました。
Ihrielの幻想世界の描写能力と、Ihsahnの崇高な暗黒世界の構築力が見事に合わさって出来た
「Lost in Reverie」は個人的に神格化レベルで好きですもん。



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