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THROUGH THE NOOSE OF EXISTANCE (2007年)
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THROUGH THE NOOSE OF EXISTANCE
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解説 - THROUGH THE NOOSE OF EXISTANCE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-01-20 19:26:00)

2007年発表の3rd。
ジャケ、バンドロゴ、使用フォントからしてアングラブラック丸出しですね(笑)。ブックレットに歌詞を載せず、代わりにステイトメントを載せてるのもこの手にありがち(笑)。

路線的には、演奏時間の大半をスローパートに割くリズムに、トレモロリフやキーボードによる哀メロを乗せた演奏を、ギターノイズが淡く覆う、鬱ブラックそのものという作風ですが…発狂系のヴォーカルが多いこの手のバンドの中でも、頭一つ抜けて感情の篭もったヴォーカルが最大の特徴。この人、レコーディング時に水子の霊にでも憑依されてたんじゃないでしょうか(笑)。

絶叫自体も凄まじいんですが、叫ぶたびにいちいち語尾が泣き声になってて、聴いてて段々可哀想な気分になってくるんですが…よく心霊番組とかで、霊に取り憑かれて泣き叫ぶ人がいますが、ああいう声とブラックの絶叫を混ぜた感じ。膜が掛かったようなエフェクトもかかってるんですが、何故かそれが更に感情の生々しさを際立ててるんですよね…。

このバンド、意外とメロディに優しさがあって、特に2曲目なんかは、私はベートーベンの「第9」を思い出してしまったんですが…このヴォーカルと相まって、死後頭上に天国が見えているのに地獄に引きずり込まれていく人…みたいな情景を連想しました。人は希望がある方が絶望もより大きくなるといいますが、このバンドはそういう世界観を描いてると思います。

ただ、アルバム5曲中2曲インスト、1曲は音量が小さい上に短く、鬱ブラックとして素晴らしいのは2曲なので物足りなさを感じる人は感じるかも。もっとも、その2曲は両方とも10分を超える大曲だし、鬱度の高さもあって個人的にはお腹いっぱい。

I SHALT BECOME辺りに似た路線ながら、精神に与えるダメージはこちらの方が上。ヴォーカルに感情移入しすぎると本気で気分悪くなりそうです(笑)。流石、ARKHA SVAを初めSATANIC WARMASTER、MUTIILATION等カルトな連中とスプリット出してるだけの事はありますね。しかし、アルバムタイトルの「Existance」は誤植でしょうか…。



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