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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-01-24 20:50:00)

アメリカンブラックの古参ABSUのProscriptorのソロアルバム第三弾。
2008年発表。

ブラック系のミュージシャンって、別名義でアンビエントをやる人が多いですが、この人もその中の一人ですね。ブラックからこっちの方向に行ったアーティストの作風って、メロディ重視派(SatyrのWONGRAVENやBURZUMの獄中作など)や音響派(ドイツのTRISTなど)、エレクトロニカ派(ULVERの5thやSAMAELの「Era One」など)色々ありますが、この作品は1曲目が打ち込みビートにピアノやギターを絡めた曲だったので、ULVERやSAMAELと同路線かな…と思いきや、聴き進めてみたらこの三つのパターンは全部網羅してしまってました(笑)。

しかも「Vision of the Arrow」では狂ったコンピューターが演算処理して更に狂っていくような音を出したり、「Mars' Avatar of June」ではパーカッシブなリズムにノイズや奇妙なメロディを乗せたり、曲によってはかなり独自な手法をも追求してたりします。正にめくるめくProscriptorの実験場という感じで、彼の音楽への造詣の深さをまざまざと見せ付けてくれますね。ただ、曲によって聴き手を没入させる手段がかなり異なるので、陶酔しきれないという向きはあるかもしれません。

…ABSUはブラックの中でもアングラな熱気やダーティさの強いバンドだと思ってたので、そのバンマスがこういう路線を本格的にやっていたというのは結構意外。ABSUでのテクニカルなドラミングも素晴らしいし、Proscriptorってほんと良いミュージシャンですよね…。アメリカのブラックの個人名だとMalefic(XASTHUR)やWrest(LEVIATHAN)辺りがまず挙げられそうですが、彼の名前も覚えていて損はないと思います。



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