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ONLY TIME WILL TELL
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2009-02-04 21:49:00)

'95年に突然の交通事故で他界した不世出の名シンガー、カール・アルバートが、VICIOUS RUMORS以前に
参加していたことで知られる、カリフォルニア州モデスト出身の5人組パワー・メタル・バンドVILLAIN。
本作は、その彼らが'86年に200枚限定で自主制作した7曲入りデビューEP(1stフルなのか?)に当たる。
'95年に発表された再結成アルバムでは、幾らかモダンな要素も飲み込んだアメリカン・パワー・メタルを演っていた彼らだが、
ここで聴く事が出来るのは、欧州風味が色濃く薫る、混じりっけなしの正統派パワー・メタル。JUDAS PRIEST直系の
Gリフにドスの効いたリズム。劇的なメロディを紡ぎ出すツインG、そして楽曲を印象的に彩るボーカル・ハーモニー等、
初期VICIOUS RUMORSとの共通点も多々感じられるそのサウンドの要は、やはりカール・アルバートのVo。RUFFIANSの頃は
まだ線の細いハイトーン・シンガーといった趣きだったカールだが、声域/声量/表現力と、ここでは既にVR時代に通じる
歌唱能力が全面開花(迫力に関しては今一歩及ばないけど)。特に、彼のパワフルなVoと、スピーディ且つアグレッシブな
楽曲のカッコ良さとがガップリと組み合った①(タイトルからして“KAMIKAZE"ですぜ?)は名曲中の名曲。
それ以外にも、QUEENのカヴァー③を含む全7曲、捨て曲はなし。VICIOUS RUMORSファンならずとも、
パワー・メタル好きなら是非ともチェックして頂きたい1枚。




2. 失恋船長 ★★★ (2014-08-02 14:47:49)

VICIOUS RUMORSのVoも務めたカール・アルバートが在籍していた事で知られるUS産の正統派パワーメタルバンドが1986年にリリースした7曲入りのミニアルバム(MAUSOLEUMから2000年に入りCD化もされている)US産のマイナーサウンドが醸し出すガチガチゴツゴツとしたコンクリートサウンドが仄暗い湿り気を纏い無機質に突き進むパワー溢れるアッパーなナンバーのカッコいい事、コーラスハーモニーを生かしたQUEENのカヴァー③憂いを帯びた歌声が耳を惹くドラマティックな④バラード⑦サイレンが鳴り響くパワフルな⑤なども導入し間口を広げているのも見逃せませんね。緩急を交えた重量感のある演奏に楽しみつつもメジャーになれない、もどかしさに思いを馳せ懐かしんだ思い入れの強い一枚、純度の濃いまじりッ気のないメタルをお探しの方に丁度よい作品ですよ。


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