なぜこのバンドが人気が出ないかというと、外見や楽曲はもろに伝統的メタルなのに、リズムがビシバシタテノリのロックンロールなので、メイデンみたいのを期待して手を出した人が、あまりの暑苦しさに退いてしまうからではないでしょうか。ドラマチックなメロディとエモーショナルな雰囲気が、リズムに乗ってガッツンガッツン押しまくるので、「そこまで高揚せんでいいよ～(汗)」みたいな。かといって、パンクやロックンロールを好きな人は、見た目でまず近寄らないでしょうし・・・。
普通は、ここまでロックンロールなリズムだったら、曲や外見もストリートっぽくなるものなんでしょうが、決してそうならないでメタル風のイメージを押し通すという、この不器用さ! とても他人とは思えません。世間とズレてる人は、常に冷遇されるのですねえ。でも、そんなもの高笑いして弾き飛ばすが如く、我が道を突き進むロルフの兄貴は最高なのです。

ジャーマン好きな人は、ガチガチのパワーは求めていないと思います。
HelloweenやBlind Gardianは、Running Wildよりはるかに聴きやすいですよね。
リズムというより、スピード重視ですし。
皆いちおう、同じ「ジャーマン」で分類されてはいますが。

マノウォーとは違う意味で、外見も音もメロディも声も歌詞も、全てイッちゃってるバンド。やっぱり凄いです。
最近思ったことですが、人がこのバンドに接する場合、この童謡のようなアイリッシュ・メロディが好きだと全部名盤で、それに興味がないと、「デス・オア」以外は全部つまらなく聞えてしまうのでは・・・。
逆に言うと、「デス・オア」は、この独特なメロディが別に好きでない人も納得させたアルバムなのでしょう。
ロルフがインタビューなどでマンネリだと突っ込まれても、ぴんと来ない感じでいる理由が、なんとなく分かりました。
というわけで、メタル好き、それ以外を問わず、童謡っぽいメロディ好き(なんだそれ) イッちゃってるの好きは、必聴のバンドです。

んー、なんかねー、リフとか良いんだけど、曲がつまんない・・・それだけ。
ワンパターンが問題じゃなくて、どの曲もサビが弱いと思う。
彼らの場合リフメインの曲でごり押しで行ったほうがいいと思うんだけど。

不振は、ぶっちゃけセルフ・プロデュースが原因では・・・。どう聞いても、なんか聞き苦しいし。「ライブ」は共同でやってるせいか、ロックンロールしてて聴き易い。スタジオのも、誰か上手い人に任せたらいいのに。アイルランド音階を使ってるメタルなんて自分しかいないのに、唯一無二の個性があるという自覚が無いんじゃなかろうか。誰も代わりは出来ないし、「嫌なら他のバンド聞けば」じゃ済まないんだから、責任重大でしょ。こんだけ日本人の琴線に触れて、しかも泣きじゃない明るい童謡メロディなんて、自分らにも作れないんだからさー、頼んますよ。

活動休止宣言が出ました…。非常に残念です…。

マンネリとか書き込んでるカスは、しね!
http://www.youtube.com/watch?v=wj-7yP3fG9g
Foever in my wildheart!!!Rock'n'rolf...