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KODEX Ⅴ
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解説 - KODEX Ⅴ
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2009-03-27 18:14:00)

2008年発表の4th。
曲名に英・仏・独・羅と四ヶ国語も使われていてなんだか豪華(笑)。セールで安かったのと、ジャケから只ならぬ雰囲気を感じて購入に至ったんですが…またしても掘り出し物を発見してしまいました…。

WATAINあたりにも似る、悪意の篭もった邪悪極まりないヴォーカルのがなり声、ベースを効かせた、コシのある黒光りする音像などから感じるのは、紛れもない「真性ブラックメタル」のオーラ。…なんですけど、曲自体はメロディへの志向性のかなり高い、メロディックブラックにカテゴライズ出来そうな感じですね。

このバンド、「真性」な雰囲気が、メロブラ的な曲調に凄くプラスに作用してると思います。元々メロウさだけでなく毒々しさも秘めたメロディの特性が、この雰囲気によって更に触発され、より凄みを持っている感じ。ギタメロも素晴らしいですが、音像に太さを与えるべき所では与え、メロディアスになる所ではそれを助長する、ベースが何気に作品の鍵を握っていると思う。

メロブラとしては特にメロがクサい訳ではないものの、どの曲にもフックがあり、全曲が勝負曲くらいの気迫が感じられて、66分の長丁場を聴かせる力があるアルバムだと思うし、メロブラ好きなら聴いておいて損はありません。ちなみに演奏時間は66分6秒とこだわってますが…最後に短めのSEを入れてる辺り、なんか無理矢理帳尻を合わせたような感じが…(笑)。



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