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RESPLENDENT GROTESQUE (2009年)
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RESPLENDENT GROTESQUE
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解説 - RESPLENDENT GROTESQUE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2009-06-29 20:25:00)

2009年発表の2nd。
一時期ヴォーカルがSimenになったようですが、結局Kvohstに戻って制作されたようです。

前作は近年のSATYRICONやENSLAVEDに通じる、ロック的ダイナミズムと、ブラックメタル特有の淡くアブストラクトで、妖気漂う音作りを高いレベルで両立させた作風がマニアの間で高く評価されていましたが、今作でもその路線は変わっていませんね。更に「淡さ」が上がったのにも関わらず、より妖気が伝わりやすくなっている辺り、レベルが上がったのではないかと思います。


前作と比べるとギターが聴きやすい音質になったんですが、そのお陰でバンドサウンド全体で表現する「妖気のうねり」のようなものが、よりリアルに感じられるようになった気がします。SATYRICONは、「Now, Diabolical」から「The Age of Nero」でキャッチネスを少し抑え、よりムードを重視した作風になったと思うんですが、その傾向を更に強めていくと、CODEの作風に近付くのかもしれません。摩擦リフと合わさってうねりを生むベース、情景に合わせて巧みに変化するドラミングなどアンサンブル全体からして素晴らしいんですが、Kvohstのヴォーカルもほんと良いですね。

バンドアンサンブルの生み出す悪夢的情景の水先案内人を過不足なく務める妖しいノーマル声、凄絶なまでにキレのいいデスヴォイス…これを聴いて私的フェイバリットシンガーの一人になりました。4曲目のタイトルを絶叫する部分とか最高すぎるでしょ…。

臨死体験して三途の河に行ってみたら、泥水が流れてるし暗雲は立ち込めてるし茶色い霧が掛かってて視界はないし…みたいな悪夢のようなこの情景は、このバンドでしか味わえないものではないでしょうか。今年もEMPERORのライブ盤とかBEHERITの久し振りの新作とか大物のリリースが相次いでますが、その中にあって全く引けを取ってない作品です。やっぱり、自分の音、自分の世界を確固として持っているバンドは強いですね。



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