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ETERNAL THRONE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-07-26 22:20:00)

2009年発表の1st。

Cold Dimensions所属、VINTERRIKETが一部曲提供、マスタリング等を担当という前情報からも大体想像はつくと思いますが、雪原の風景を描くような、冷たい雰囲気のアトモスフェリックブラックを演ってます。VINTERRIKETやCOLDWORLDと比べるとキーを殆ど使わず、ギターリフの音色とメロディで寒さを演出していくタイプですね。メロディの寒々しさも然る事ながら、氷の礫を沢山含んでいそうなリフの音色や、一部で聞けるSEを無理なく曲の音響に融け込ませた音像など、マスタリングを手がけたVINTERRIKETのセンスもかなり光ってます。

この手のアトモスフェリック・ブラックにしてはドラムがRAWな音なのも特徴で、ミニマルなコールド・ファスト・ブラックとしても楽しめそう。ヴォーカルは音に合った絶叫スタイルで、際立って特徴がある訳ではないですが…この音像の中で聴くと、人間嫌い故に雪山で命を絶った人の怨念を、一身に背負って叫んでいるようにも聴こえます。…DISSECTIONの音はよく雪原を疾駆する死神に例えられますが、このバンドの音は悪霊が吹雪と化して、雪原を荒れ狂っている感じだと思う。

しかし、この作品、ブックレットに「Enter the Realm of Cold Misanthropic Majesty」と書いてあって、実際その通りの音を出してるんですが、ブックレットのサンクスリスト的な部分にはドイツの有名バンドを始め、かなり沢山のバンド名が…。ほんとに人間嫌い(Misanthropic)なの(笑)?仲間いっぱいいるじゃん(笑)。



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