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SOLVE ET COAGULA (2009年)
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SOLVE ET COAGULA
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解説 - SOLVE ET COAGULA
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2009-08-08 09:21:00)

1994年に発表された音源をリミックスした「Ned i Stillheten」に、SHININGのKvarforthとXASTHURのMaleficという豪華ゲストを呼んで制作された新曲「Solve et Coagula」を加え、2009年にKyrck Productionsよりリリースされた音源集。

まず1曲目は、新曲の「Solve et Coagula」ですが…鬱系にも通じるスローテンポを中心とした作風ながら、ところどころシンフォ要素を上手く挟んだ展開で、他に似たバンドを挙げづらいオリジナリティある音楽性。上品なはずのシンフォ要素が、恐く聴こえる辺り、感性が根底からブラックなんだろうな~と思います。SEの使い方も、LIFELOVER辺りに通じる不条理な恐さを感じられますし。

2曲目からの94年の音源の方は…まずキーとSEを不気味に組み合わせた、聴いているだけで邪念に捕われそうなイントロに始まり、靄のかかった音質の中で打ちこみっぽいリズムが終末的なヴィジョンを演出する曲、作風こそ1曲目の新曲と似ていながら、低音質が攻撃性やアングライズムではなく、倦怠に向かっているような曲など、どの曲も独特かつ魅力的。

94年の音源において、SEや打ち込み、低音質を上手く利用し、倦怠の中で徐々に終末に向かっているような雰囲気を演出しているのを聴くと、彼らがその雰囲気を更に強めるためにジャズやエレクトロニカを取り入れたのは必然だったと思わざるを得ません。
そしてそれが実を結んだのが、ブラックの裏名盤「How the World Came to End」ではないでしょうか。

MAYHEMやBURZUM、EMPERORのどれとも全く違う音楽性がここにはあります。
ULVER、THORNS、VEDと並んで、初期ノルウェーのシーンを追っている人は聞き逃してはならないバンドだと思います。



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