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WHITECROSS (1987年)
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WHITECROSS
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解説 - WHITECROSS
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2021-06-03 00:39:44)

イリノイ州出身のクリスチャン・メタル・バンドで、一時は袂を別ったものの、「バンド・メイトと和解せよ」との啓示を受け(たかどうかは定かじゃありませんが)、再結成を遂げた現在は両名ともバンドに健在という、スコット・ウェンゼル(Vo)とレックス・キャロル(G)により結成されたWHITECROSSが、'87年に発表したデビュー作。
ブルージーだったりヘヴィだったりと、90年代以降はその時々の音楽的流行に敏感に反応し、そのエッセンスをサウンドに取り入れていった彼らですが、本1stアルバムで聴けるのは80年代の王道というべき、乾いた音色でザクザク刻まれるリフ、ライブ映えを踏まえたミドル・テンポ中心のリズム、クセの強い声質にシャウト主体のVo、そして曲中を華やか且つテクニカルに駆け巡るGプレイをフィーチュアした、RATT辺りを彷彿とさせるLAメタルど真ん中のサウンドを実践。
先輩バンドたるSTRYPERなんかと比べるとメロディのフックはやや物足りなく、「悪くはないんだけど決定打に欠く」弱点もデビュー作にして早くも顕在化。それでも緊迫感を湛えた曲調と合唱を誘うキャッチーなコーラスがカッコイイ③、ほんのりQUEEN風味の美しいバラード⑤、音楽の博士号を持つというレックスのセンスが発揮されたインスト・ナンバー⑨(タイトルが“NAGASAKI”ですよ)、最もヘヴィ・メタリックな仕上がりの⑩といった楽曲を始め、本編は要所要所で「おっ」と思わされるホーリーなオーラを放っていて、気が付くとまたCDを手に取って再生してしまっているという。
音作り含めまだまだ粗削りな仕上がりれど、そこがまた魅力にもなっているように思える1枚ではないかなと。



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