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STABAT MATER (2009年)
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STABAT MATER
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解説 - STABAT MATER
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-08-16 18:28:00)

2009年発表の1st。
ケース横の「s/t」はセルフ・タイトルドの略で、アルバムタイトルが
バンド名と同じである、という意味です…って、知ってると思いますが(笑)。
STABAT MATERはフィンランド・アングラメタル界の最重要人物であるMikko Aspaの
演っているフューネラルドゥームとして有名ですが、如何せん入手可能音源が少なかったので
この1stアルバムの発売を待ち望んでいた人も多かったのではないでしょうか。
V.A.「Crushing the Holy Trinity」に提供した音源では、聖歌のSEを絡めて宗教的な
雰囲気を演出しつつ、重く引き摺るリフとMikkoのディープなデス声で聴き手を沈ませるような
作風でしたが、今回も基本はその路線を踏襲している感じですね。但し、敢えてリフに刻みを
入れて圧迫感を演出したり、アトモスフェリックなキーを被せたり、悲痛なメロディを
導入したりなど、更に色々な手法を取り入れてます。ごく僅かながら疾走パートまであったり。
しかし、個人的には手法の増加よりも変化したと感じたのは、音がより乾いたものに
なったこと。これによって、更に無慈悲さが際立ったような気がします。
「Triumph of Genocide」では戦争の情景が描かれてますが、明らかにその悲惨さを伝えて
戦争反対を訴える事より、リスナーの眼前に残酷な情景を突きつける事を目的としてる感じ。
私もこのバンドの1stは待ち望んでいたので、入荷してからすぐに買ってしまったんですが、
期待通りの音楽性・クオリティで満足。今までの作品はスプリットやオムニバス、それも入手が
難しいものばかりでしたが、こうして1stが出たことで、葬式ドゥーム界にもMikkoは
確固たる爪痕を残すのではないでしょうか。最早彼がアングラメタル界を牛耳る日も近い…!?




2. ローランDEATH ★★★ (2020-05-17 23:47:50)

2009年作の1st。
Deathspell OmegaのMikkoによる一人フュネラルドゥーム。

バンド名そのものが、聖歌のタイトルで、母マリアの悲しみを思う歌とか。
Deathspell Omegaの3rdで聖歌を怪しげなアレンジで引用していたが、本作ではモロに引用している。

ブラックメタル的なロウなギター音に、スラッジ的なハウリングノイズが絡み、遅く重たく曲が進行する。それだけでも、深い悲しみに堕ちて行くのだが、追い討ちをかけるようにパイプオルガンのような「不穏な音」が絶望を与えてくれる。

スラッジ/フュネラルドゥーマーは勿論、ブラックメタラーにも聴いてもらいたい。



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