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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2009-08-18 21:25:00)

2008年発表の5th。
BEHEMOTH人脈という事で、やっぱり重量級でドスの効いたデスメタルサウンドを期待してしまいますが…正に、その期待に見事に応えてくれるアルバムですね。

今のBEHEMOTHがファストパートを多用した、圧倒的なエネルギーで磨り潰すような作風だとすると、こっちは重心の低さや基本的な路線は継承しつつも、ミディアムテンポも多く取り入れ、よりリフを聞かせる事に重きを置いたような音楽性。
そのリフも、スラッシュ由来の刻みやデス由来のうねりがありつつ、BEHEMOTHに通じるようなブラック由来の禍々しい宗教性が息づいていて素敵です。

ヴォーカルもNergal似の、怒れる神を思わせる威厳のある咆哮型デスヴォイスで、本家に肉薄する迫力。…BEHEMOTHが最近人気・知名度を日本でも着実に上げているのに対し、こっちは然程話題になっていなかったので、「無難なデスメタルなのかな…」と危惧していましたが、「無難」どころでは済まされないクオリティの高さに大満足。

曲・音ともに質では向こうに負けてません。カッチリしたバンドロゴの割にデス特有の湿り気もしっかり備えてますし、BEHEMOTHの新譜(Evangelion)が気に入った方は、こちらにも手を出してみてはどうでしょう。BEHEMOTH同様、「他の凡百のバンドとは一味違う」という、確信めいた力のある音出してます。



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