カバーアルバムを挟んでおよそ2年ぶりとなるオリジナルは、ここ数年くすぶってきた 「悪くはないけどもっとすごいはずだろ~ワイハは…」という思いを払拭する快作ではないでしょうか。特に「SICK OF DRUGS」や「SOMEONE THAT WON'T LET ME GO」といったシンプルだけどポップで哀愁味のあるメロディーが大好きな自分にとっては申し分ありません。 比較的シンプルな曲が多いものの、印象的なサビメロと彼らの魅力のひとつでもあるコーラスパートの充実振りが聴く耳を離しません。もちろん偏執的なまでの繰り返し技やぶっちゃけ実験的な曲なども相変わらずの魅力です。 昔のアルバムのようにスラッシーなリフにポップなメロディーを乗せ、先の読めない 捻くれた意外性の高い展開をみせる…的な部分は薄れたのかもしれませんが、シンプル な曲調だけにジンジャーの優れた作曲能力がはっきりと認識できます。 後半まで印象的な曲がめじろ押しです。 ここ日本では過小評価の感がぬぐえないワイハ(特に最近は)ですが、このアルバムを 契機にもっと注目されて欲しい。日本盤ボートラもイイ曲多いです。 ワイハで中毒になっても逮捕はされませんから。(笑)