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A SACRIFICIAL OFFERING TO THE KINGDOM OF HEAVEN IN A CRACKED DOG'S EAR (2009年)
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A SACRIFICIAL OFFERING TO THE KINGDOM OF HEAVEN IN A CRACKED DOG'S EAR
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解説 - A SACRIFICIAL OFFERING TO THE KINGDOM OF HEAVEN IN A CRACKED DOG'S EAR
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-09-22 09:12:00)

98年発表の3rd「Sardonischer Untergang im Zeichen Irreligioser Darbietung」をヴォーカルにSHININGのKvarforthを迎え、再レコーディングした作品。2009年発表。ただのセルフカヴァーではなく、曲順やアレンジにもかなり手が加えられており、結構印象が違いますね。

まずKvarforthのヴォーカルですが、SHININGの時同様の怨念に満ち満ちたパフォーマンスで聴かせてくれます。Attila(MAYHEM)そっくりの呻き声から、がなりの途中で無気力化して弱々しい声を出したり、舌を巻いてるんだが喉を鳴らしてるんだか判別の付かない咆え声を出したり、感情表現の幅は相変わらず非常に広い。勿論鬱ブラ的な狂気的な絶叫もありますが、この人の声って「憤怒」「狂気」よりも「苦悶」「苦痛」を強く感じられるんですよね。

曲の方は元々が98年という事もあってか、トレモロリフを多用していたりプリミティブ調の疾走パートがあったり、最近のSHININGよりもオーソドックスなブラックに近い感じ。ただ、ホラー的な雰囲気を醸し出す展開を設けたりなど、どの曲も典型から少し外れててアバンギャルドな感覚も。Kvarforthのパフォーマンスとの相乗効果で、かなり恐ろしげな空気を醸し出してます。音質は原作よりも良くなってる(妙に元気なドラムの音が改善されたのは大きい)んですが、クリアながらどこかB級ブラックっぽい感じもあって、それが妙に味があって個人的には好み。

ただし、Kvarforthのパフォーマンスは感情表現を上手くコントロールしている感じだし、アングラ度や狂性も原作より低くなってるので、そこは好みが分かれるかもしれません。レビューサイトを見ると賛否が分かれる(否の方が多め)みたいですが、完全に狂気的というよりはシアトリカルな感じがするのが、その理由かもしれません。

狂気や不気味さを求めるなら原作、巧みな狂気の演出を味わいたいならこっちがお勧めです。



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