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THE ALLEVIATION (2007年)
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THE ALLEVIATION
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解説 - THE ALLEVIATION
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-11-10 08:17:00)

2007年発表の1st。

少し乱暴に言ってしまえば、メロデスって個人的には、ヴォーカルパートがメロディを追わなくなった代わりに、ギターパートがよりメロディアスになった正統派HR/HMというイメージがあるんですけど、そこに更にブラックメタル由来のトレモロリフと、ヴァイキングメタル由来のトラッド寄りのメロディを取り入れることで、もう一歩メロディ重視方向に歩を進めたのがこの作品ではないでしょうか。

ブラックの危険で邪悪な雰囲気はほぼ排され、むしろクサメタラーに強くアピールしそうな叙情性の強い音なんですが、ヴォーカルがDISSECTIONのJon Notdveitのスタイルにも通じる、決死な雰囲気漂うデス声だったり、ブラストで攻め立てるパートを設けたり、決して軟弱な訳ではないのが素晴らしい。初期DISSECTIONが、サタニズムや反宇宙主義を捨てて、叙情性やメタルとしての(健全/普遍的な)かっこよさに傾倒したら、こんな音になるんじゃないかと思います。

ただ、ブラックが下敷きになっているせいか、普通のメロデスよりもギターソロの登場頻度は少なめ。その分リフがメロディアスで、その辺りもリフフェチな私にはツボだったりします。パッと聴きには良い音ながら、よーく聴くとギターの音色が微妙にチープだったり、まだまだ改善点はありそうですが、この時点でも十分メジャークラスの音だと思います。

デス/ブラック好きで、クサメタル嗜好も持ち合わせてる方なら買って損はないでしょう。



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