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VORUNAH (2009年)
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VORUNAH
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解説 - VORUNAH
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-11-11 22:21:00)

2009年発表の1st。

構成員の在籍したバンドである、DARKTHRONEやSATYRICON、KHOLDの最近の作品を聴くと、過度なモダン化を避け、黎明期以前の暗黒スラッシュと未分化だった頃のブラックメタルのアングラなエナジーを揺り戻そうという動きがあるように感じられるんですが…この作品も明らかにその流れの中にあると思います。意図的に「発狂ヴォーカル」「トレモロリフ」「ブラストビート」などの、最近のブラックメタルバンドに典型的な要素に頼り切らない曲作りに、特にそれを感じます。

後半で聴けるキーボードの導入の仕方や、一部でのゴシックメタルにも通じる繊細なメロディを聴くと、単に昔のアングライズムを取り戻そうというだけでなく、現代的な要素も取り入れて更に良い物にしようとしているのも感じられます。ライブハウスやスタジオで酒呑んでやさぐれてるて暴れてるだけではない、確かな現代性・理知性が曲の中にしっかりと息づいていると思う。

ただ、Nocturno Culto氏のヴォーカルはちょっと苦手かも…。
KHOLDのGard氏のスタイルに似た、野太い、デス声未満の歪みの濁声で、「俺こそがブラックメタル界の首領(ドン)だぜ」みたいな威厳は感じられるんですが…単純にこういうスタイル苦手なんですよ…私がスラッシュを余り聴かない理由がそれだったりしますし。

とはいえ、曲はバラエティに富み、かつ質も高いのでメンバーの在籍したバンドが好きならばチェックする価値は十二分にあるかと。特に最近のノルヴェジアンブラックの、原点回帰プラスαみたいな流れに注目している方なら必聴でしょう。



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