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スリ
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解説 - スリ
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1. 名無し ★★★ (2013-05-19 11:57:37)

1959年公開のロベール・ブレッソン監督作。ドストエフスキーからの絶大な影響を感じる作品であるが、といって難解さは皆無で、むしろ徹底的に無駄をそぎ落とし、一人の孤独な青年の心理的葛藤劇にまとめあげられている。

無駄がそぎ落とされているのはテーマやキャラクター造形の面だけでなく、構図や音楽、演技にいたるまで、全てが淡白でミニマルな印象に徹底されている。ブレッソンが「孤高の映像作家」と目され、現在でも映画史上において完全なる独自性を認められ続けている所以である。

この作品では自身の心の弱さによって、スリの世界に入っていく青年の運命が描かれるが、そのスリの手口の鮮やかさと、クローズアップによってとらえられた人の手のエロティックな躍動には目を見張るものがある。

一種の犯罪映画として娯楽的に見る方法も充分可能な作品である。


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