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DESTROYING SOMETHING BEAUTIFUL (2008年)
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DESTROYING SOMETHING BEAUTIFUL
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解説 - DESTROYING SOMETHING BEAUTIFUL
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2010-03-10 20:50:00)

2008年発表の1st。

このバンドも、今局地的に注目されている、ディプレッシブ/シューゲイザー寄りのブラックが好きな人の注目を浴びているようですね。ただ、一部で(シューゲイザー的な?)感情の篭もったメロディによるトレモロ、曲間などではシンセアンビエントが聴けたりするものの、曲本編はほとんど何かの「波形」を描いているような平坦で淡くノイジーなギターリフ、リフの波形をより鮮明にすることに徹したような、淡々とミディアムで叩くドラムス、曲の暗度を更に深くするベースによって構成されており、鬱ブラックでも相当にストイックな方に属する音だと思う。

この作品、個人的には「鬱ブラック」か「シューゲイザー(寄りの)ブラック」かと言われたら、前者だと思う。確かに一部感情的なメロディが聴けたり、音像の描き方は丁寧で繊細なものの、全体としてはやっぱり洗脳的で、暗黒趣味が強い雰囲気。凶悪ではない…というか、故意に凶悪さを攻撃性に安易に還元しないようなヴォーカルの処理も、闇からの呼び声のように聞こえます。

…鬱な感情を音にぶちまける事でも、それによって衝動洗濯を行う事でもなく、ただ聴き手を洗脳するために作られた…そう言われても信じられるような作風のアルバム。この作品を聴いている時の妙な心地良さが逆に恐いです(笑)。ブラック好きの中でも好みが分かれる、特にBURZUMの3rdの1曲目の良さが分からない人には「なんだこれ」と思われそうな作品。逆に、この手の幽玄さや抽象性の高いブラックや、音響系のドゥームが好きな方には大推薦です。



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