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DREI RITUALE JENSEITS DES KOSMOS
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解説 - DREI RITUALE JENSEITS DES KOSMOS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-03-17 18:44:00)

2008年発表の3曲入りEP。
以前より、変わったヴォーカルスタイルが話題になってるバンドですが…

確かに、鬱ブラック系の悲痛絶叫(それでも、奈落に落とされている人のような、妙な味はある・笑)や、邪悪な祈祷風の声も使ってはいるんですが…まるで石焼芋売りのおっさんが、商品が売れずに生活苦から発狂したような、怒ってるんだか無気力なんだか分からない太いノーマルヴォイスはかなりのインパクトがありますね(笑)。

ただし、曲それ自体にも、ヴォーカル以上のインパクトがあります。
ゆっ…くりと渦を巻くような泥沼を思わせるドローンに、淡々とミディアムで叩かれるドラムを絡め、そこに鬱系/シューゲイザー系ブラックの儚いトレモロや、音響ブラック的な神経を冒すようなギターノイズ、何か不吉なものがうねるようなキーボードを乗せていく作風は、鬱ブラックや葬式ドゥームにも通じますが、更にそれらよりも現実離れした情景を描いている印象。

聴いていると暗黒に引きずられていく感覚を覚えるこの音は、「サイケデリック」と言うには余りにも黒すぎる感じで、ブラックの中でも際立ったカルト性を放っていると思います。個人的には、死者の魂が、現世への執着を断ち切れぬまま、恨みの声を上げながら冥界へと消えていく…そんな情景を想像してしまいました。

バンド発足当初はアンビエントを志向していたらしく、だからこそこういうカルトな情景を描けるんでしょうね。私は変なヴォーカルが聴きたかったので手を出してみましたが、曲自体に他のバンドから一つ抜けた個性があり大満足。鬱ブラックや、音響系ブラックの中でもグロテスクなものが好きな方にお勧めです。



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