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SUN IN THE HOUSE OF THE SCORPION (2010年)
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SUN IN THE HOUSE OF THE SCORPION
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解説 - SUN IN THE HOUSE OF THE SCORPION
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-06-01 17:58:00)

2010年発表の、なんとCandlelightに移籍しての2nd。1stは未聴なんですが、これ聴いて、「Candlelightは伊達じゃなかった」と思いました…。

特にリズム面で民族テイストを取り入れたファストブラックなんですが、音の分厚さ、迫力が一流のブルデス並に凄い。リフがデス的なうねりより、ブラック的なトレモロでのペイガン風メロを重視したものだったり、音質が分厚さはありつつも分離されすぎない、クリア過ぎないものであることから、ブルータルブラックの迫力のある、プリミティブ/ペイガンブラックと言い換えても良さそう。

タブラなどの民族楽器やSEなどを用いた、瞑想的なパートを所々に入れてくるんですが、これが雰囲気作りにおいて非常に奏功しているという印象。魔神が異界から喚び出され、一通り破壊を尽くした後帰っていく…みたいな演出に感じられる。また、民族的なパーカッションがSE的にだけでなく、時折バンドサウンドと絡むのも個人的には大いにプラス。ドラムの音作りからして、少し高めなバスドラや、独特のスネアの抜けなど、民族的なパーカッションを意識しているような感じがします。

そして何気に素晴らしいのがRoman氏のヴォーカル。
HATE FORESTでは、低音デスヴォイスがプリブラには合わないというかどで批判される事が多かったですが、今作ではその批判を捩じ伏せる迫力が備わっていると思う。BEHEMOTHのNergalや、KRIEGのImperialを思わせる、聴いててこっちの腹筋が攣りそうになるレベルの轟音絶叫。アルバム録音時、怒れる神が降りてきたとしか思えない、凄まじいパフォーマンスです。

個人的には彼らが今まで関わってきたバンド(DRUDKH、HATE FOREST等)の延長線上にある音を予想していたので、この迫力で押す作風には驚きました。…驚くと同時に、一発で気に入ってしまったんですけど(笑)。Candlelightに移籍した事で流通もある程度良くなることが見込まれますし、この機会にどうでしょうか。



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