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A GREATER DARKNESS (2007年)
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A GREATER DARKNESS
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解説 - A GREATER DARKNESS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-06-24 02:12:00)

2007年発表の7th。
Nocturnal Art ProductionsからSeason of Mistへ籍を移してのリリース。

1曲目から、殺人機械の駆動音を思わせる、ゴッツい刻みリフに、不穏なキーボードが絡み、ヴォーカルが冷徹にがなる終末的インダストリアル・ブラックで、軸に全くブレがないですね。今までの作品と比べると音質面でも楽曲の構成、音の使い方のセンス等がより纏まった感じで、完全にメジャー第一線で活躍するバンドの音になったと思う。

個人的にはこのバンド、典型的なインダストリアル・ブラックからは大分外れた音を出してると思うんですよね。テクノ/ダークアンビエント要素を取り入れはしているものの、大抵の場合バンドサウンドで押す曲とは分化されているし、バンドサウンドの曲にしてもドラムはほぼ生だし、やはり中心に「バンド」ありきな音だと思う。それなのに、ダークアンビエント要素を取り入れた曲と、バンドサウンドメインの曲の間にダークで不穏な空気感においてそれ程差がないというのは、凄い事だと思います。

スラッシュベースでありながら、疾走感ではなくミディアムテンポでの駆動感に重きを置いていたり、ヴォーカルがアングラメタルの熱気ではなく、マシーナリーな冷徹さや残虐性を表現するようながなりであったり、他のスラッシュ寄りのブラックと比較しても特異な音であると思う。全体を強く覆う終末めいた雰囲気はABORYMの「Generator」辺りに近いとも思うんですが、それを手法はかなり異なってます。

オリジナリティ、クオリティ共に非常に高い作品。
日本でも、もう少し評価が高くても…。



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