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POISON (2010年)
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POISON
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解説 - POISON
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-07-02 23:25:00)

2010年発表の5th。
このバンドって、元々キーボードによるメロディを非常に大事にした鬱ブラックを演っていましたが、まさかここまでキーのオーケストレーションに比重を置いた作風になるとは…

以前よりアトモスフェリックなキーがバンドサウンドを包む音像を提供してはいましたが、今作では更にクラシックのワンフレーズのような華美(かつ非常に陰鬱)なメロディ、ブラスやティンパニ等の音色を取り入れたスケールの大きい音使いなどを取り入れ、よりダークアンビエントやフィルムスコアに近付いた感じがします。

暗黒美の表現、曲から感じる何かに追われるような焦燥感・圧迫感から、決して丸くなったとは言えない作風ですが…淡くノイジーなギターリフが音量小さめで、キーボードに溶け込み、耳に痛くない音像になっているあたり、聴きやすくはなってると思う。

曲から伝わる負の感情を増幅する、歯軋りした歯の隙間から憎しみが漏れるようなVo、とぼとぼと絶望しながら歩くようなスローを基調としつつ、キーの盛り上がりに合わせフレーズを展開するドラム、淡いノイズや混沌としたリードフレーズで、曲作りを秩序だったものにし過ぎないギターなど、どの要素もキーを上手く引き立ててますね。

もう単純なBURZUMフォロワー、XASTHURやSTRIBORGに順ずる音とも言えなくなった作品。ブラックの記念碑的なアルバムで言えば、BURZUMやMORTIISのキーボードアンビエント、WONGRAVEN、Ihsahnソロ化してからのTHOU SHALT SUFFERなどが好きな方にお勧めです。



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