とうとう小池(key)まで抜けてしまったか…… 四人編成での新作、初回はDVD付(見てないが)。 今回は(なんとなくだが)各楽器の音の輪郭が、それなりにはっきり聞こえるように思える。 インストの①「The Earth Dies Screaming」からイントロ長めの②タイトル・トラックに 繋がる中では、欧州バンドのような音の作りに驚く。 とはいえ、早弾きが入れば、それはいつもの島の音。 (②のサビメロが「Almighty Wings」に似ているように聞こえるが。この辺りは ワンマン・バンドとしての弊害?) 日本語詞になったこと、メロディアスなソロをしっかり聴かせてくれることから (このバンドに求めるものとしての)懐かしさを覚える展開はあれど、やはり 井上の重い声が入ると、いつもの最近のこのバンド。 それでも⑥「Dance with the Ghosts」は本気で懐かしい曲調。カムバック尾崎!とも思うが……。 というより、ああいう甘めハイトーンの使い手で声量のあるvoどっかに落ちてないのか? 印象としては、原点回帰まではできていないのものの、日本のバンドらしいメロを 取り戻した『Life on the Wire』か。 確かにこの音では小池は不要かもしれない……。 買ったばかりの時期だと贔屓目が入りやすいので困るが、歌メロはなかなかにキャッチー (尾崎時代くらいの比率での日本語詞の導入は吉と出た。③「Lost in the Dark」など)だし、 過去曲の再現はともなく小池不在の痛さは感じられないし、島の作るリフが好きで井上の 歌い方に抵抗がないリスナーには良作かと思う。