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SHIN-KEN (2009年)
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SHIN-KEN
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解説 - SHIN-KEN
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2010-08-04 21:41:00)

「宮本武蔵をネタにしたコンセプト・アルバム」という点に、珍品収集癖を刺激され購入した作品だったが、これが心打つメロディに、勇壮且つドラマティックな曲展開がギュウ詰め、珍奇な部分なんぞ微塵も見当たらない、文字通り『真剣』な力作に仕上がっていて、思わずバンドに土下座して謝りたくなってしまった次第。
国内盤帯には「シンフォニック・デス・メタル」と表記されているが、トミー・ハンセンが手掛けたクリアなプロダクションや、曲間にインストの小曲を配して全編を劇的に物語っていく手練手管、CACOPHONYのカヴァー⑮も難なくこなすツインG、それにプログレ・マインド漲るKey奏者を擁する編成からはアングラ臭は殆ど感じられず、寧ろ本作の場合、プログレッシブHMバンドが楽曲に一層のドラマ性や陰影、ダイナミズムを演出するために敢えてデス/スラッシュ・メタル的要素を導入している・・・と解釈した方がしっくり来るような?
特に、和音階、琴、ネオクラG、ハイテクKeyを伴ってスリリングに激走する②③⑧、Voが普通ならDREAM THEATER、SYMPHONY Xの楽曲としても立派に通用しそうな⑤、アグレッシブな前半と幽玄且つ壮大な後半の二部構成からなるアルバム表題曲⑪⑫といった楽曲は、デス・メタリックな攻撃性とプログレ・メタル的構築美が見事融合を果たした、この作品、そしてこのバンドならではの魅力を湛えた、テクニカル&ドラマティック極まりない名曲です。
BURRN!!辺りでは辛口の評価を受け(藤木記者が擁護してましたが)、サウンドホリックが会社を畳んだ影響で正当な評価を得る前に廃盤になってしまった不遇の作品ながら、このまま埋もれさすのは実に惜しい1枚。祈・再発。



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