2010年7月29日、Nuclear Blastよりリリースされた9thアルバム。 アルバムのアートワークはコロンビアのアーティストFelipe Machado Francoによりデザインされた。 シングルカットされた"A Voice in the Dark"には、ミュージックビデオも制作された。 Billboard 200において、自己最高となる108位を記録した。母国ドイツでは2位を記録。
私にとっては、5th「IMAGINATION FROM THE ~」までが大好きなブラインド・ガーディアンでした。 それ以降は、実験的アプローチを模索、大作志向・複雑化へと傾倒していった結果、初期の疾走感・荒々しさは影を潜め、逆にハンズィのエフェクト多用や不必要に仰々しいに過ぎるクワイヤが鼻に付くようになり、そしてトーメンの脱退と、古くからの日本のファンが離れていくには十分でした。 9th「At The Edge of Time」。 このバンドはこうあってほしいと3rd、4th、5thの黄金3部作に郷愁を未だに抱いている私のようなファンにとっては、その気持ちに真っ直ぐ正面から応えてくれた作品となりました!聴いてて自然と拳を握りしめる、高揚感を煽る純度150%のパワーメタルです! もちろん、単純に原点回帰だと申せません。キャリアを重ねた彼らが、あの頃の荒々しさと、現時点のモダンプログレッシブな曲調を違和感無く融合させた結果だといったほうが良いでしょうか。 数回聴いただけですが、例えば②「Tanelorn」は3rdの楽曲群に入っていても遜色ない突進力ですし、「⑤「Curse My Name」なぞは4thの名曲「The Bird's song」と双子で生まれたかのような美しいケルティックナンバーです。⑦「Control The Divine」は、5th「Bright Eyes」のような後半にじわじわ盛り上がる曲調展開、シングルカットの⑨「A Voice In The Dark」は、5th「Born In The Morning Hall」を彷彿とさせる進歩的で疾走感溢れるナンバーです。 数回しか聴いてませんが、もしかしたら新旧ファンどちらにとっても新たな名盤になるかもしれません。 自信を持ってお勧めします。このCDを聴け!