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SLIP IT IN (1984年)
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SLIP IT IN
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解説 - SLIP IT IN
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1. 失恋船長 ★★★ (2020-06-19 15:16:48)

後のグランジ・オルタナブームの源流たるバンドと目されるカルフォルニアのパンク・ハードコアバンド。
グレッグ・ガンとヘンリー・ロリンズの出会いがバンドを花開かせたのだろうが、バンド名から醸し出されるアティチュードがえげつない音となって表れている。
ハードでうねり上げるリズム、そしてエッジの立ったギターに、ロリンズのタフな歌声、パンクの定義は良く分からないのだが、個人的には生々しいハードサウンドとしてビンビンに響き渡り、このバンドにはパンク特有のフットワークの軽さや、能天気さは皆無。病的な倒錯傾向のある70年代型のハードサウンドをしっかりと受け継いだ古典ロックの旗手と呼ぶべき存在だろう。
こんな音を煌びやかに移り変わるシーンに対抗するようにかき鳴らしていたのだから、恐ろしいほどの高潔なる精神性を持ち合わせたロックバンドと言えよう。
この時代に女性ベーシストを迎え入れているのも気合の表れだろうなぁ。
メジャーレーベルに等、目もくれず自らレーベルを立ち上げ活動、その時代に抗うスタイルこそ、パンクという事か、ジャンル不問、刺激的かつ荒々しい攻撃性を纏ったハードサウンドが好きな聴くべき価値のある一枚ですね。



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