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LE FLéAU DE TON EXISTENCE (2009年)
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LE FLéAU DE TON EXISTENCE
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解説 - LE FLéAU DE TON EXISTENCE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-06-16 23:03:49)

2009年発表の1st。

…どうしてフランス産のプリミティブブラックって、こうもメロディセンスに優れたバンドが多いんでしょうね…。MOURNING FORESTも大概でしたけど、このバンドもメロウ好きはスルー不可なメロディセンスの高さがありますね。ジャケは魔女裁判の拷問でダークな感じですけど、メロディの方はエモーショナルと表現してもおかしくないほどにメロウで、特に2曲目や4曲目ではキーが入っていないのに、トレモロリフが「シンフォニックに」聴こえるくらいメロディアス。聴いてて「幻想美」という単語が浮かんできました。耳に痛くない、篭もり気味の音質もメロディを味わうのに絶好。

また、このバンドの作風ってプリミティブ・ブラックとしては破格のドラマ性があるように思うんですよね。例えば1曲目、全体に緩急の付いた展開だし、ブラストビートで飛ばしてからツーバス乱射モードに突入したり、刻みリフとドラムのメタリックな絡みが合ったり、メロディセンスの高さもあって、正統派好きでも(音質やヴォーカルで引かなければ)グッと来ると思う。ブラストで引っ張るパートも多いですが、メロディの劇的さとも相俟って、ミニマリズムよりドラマティックさを感じるんですよね。音質こそプリミティブブラック準拠ですが、曲はほぼメロブラと言ってもいいかもしれません。

そこまで有名なバンドではありませんが、ドラマ性やメロディの良さは随一なので、プリミティブブラックの中でも入りやすい作品と言えるかもしれません。プリブラの名盤聴いてダメだった人にも試して欲しいくらいだし、逆にDARKTHRONEの「Transylvanian Hunger」のあのリフを聴いてピンと来るくらいプリブラの良さを分かっている人であれば、確実に気に入るのではないかと思います。



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