今のところ、DREAM THEATERの曲の中で一番長く、42分もある(章ごとに頭だしは出来る)。 彼らにしては、コンパクトでキャッチー曲が多いが、42分を通して聴くのであれば、やはり聴き込みは必要。 I.Overture ☆☆ とにかく壮大なインスト。1曲目にふさわしい。後半の展開が大好き。一般受けしそう。 II.About To Crash ☆☆ これも好感触。唄メロより、インストパートがいい。バラードっぽい。ギターソロもなかなか。 III.War Inside My Head ☆ 勢いのある曲ですが、短い…。マイクのBVが良いかんじ。 IV.The Test That Stumped Them All ☆ これもやや激しい曲です。リフがいいですね。メロディは、あまり好みではない。 V.Goodnight Kiss ☆ 一転してバラードです。メロディはまあまあだが、ギターソロは素晴らしい!悲鳴から、次の曲へ繋がるところが特に好き。 VI.Solitary Shell ☆☆ 爽やかなポップ。メロディがいい。 VII.About To Crash (Reprise) ☆☆ 8曲の中で一番多く聴いていると思う。ハードロックチューンです。インストパートがかなりカッコいい。 VIII.Losing Time/Grand Finale ☆☆☆ まさにグランドフィナーレ。ヴォーカルソロとでも形容したくなるほどに、ラブリエの歌声が光り輝いたバラード曲。必聴!前の曲からのつなぎもいいです。だけど、曲が終わってから完全に音が消えるまでの時間が、無駄に長いが、それは次のアルバムの一曲目の"As I Am"のイントロと関係がある。 ☆二つをつけましたが、個人的に満足です。6人の感情を歌いわけるラブリエも優秀だし、現代の精神病をテーマとしたコンセプトも非常に興味深い。 ただ、ポップな曲が多すぎることと、"へヴィメタル"と言える曲(というか、速い曲)が無かったのが非常に残念です。 長いインストパートが無いと、ラブリエの美しいVoが目立つ。 そしてこれは1stを聴いて感じたことだが、彼あってのDREAM THEATERなのだと思った。だからこそ、一曲くらいはスラッシーなナンバーが欲しかった。
書き込む前に予告しておきます。 「コメントがとんでもなく長くなりそうです。」 前作MP2がストーリーアルバムとして問題を抱えていたなら、それは楽曲の質ではなく「テーマ」にあったと自分は思う。楽曲に関しては彼ららしい高レベルで一筋縄でいかないながらも、テーマを焦点にアルバムを聴いてみると、インストバトルがどうしても必要なものに感じられない展開があるわけだし、何より「輪廻転生」というテーマが消化しきれていないんじゃないかな、と。 で、今回は精神的障害。テーマが現実的かつ現代的になり、歌詞も事象を的確に捉えようとしているのが感じられる。「なぜ精神障害が起こるのか」の分析よりも「現代に何が起こっているのか」だけを取り出そうとしているように思えるのだが、いささか焦点ぼけしてしまう章があるのが難点か。しかし身近なテーマを据えたことによりこの楽曲の持つ説得力は増している。 楽曲(☆の個数は単曲での独断的採点です) Overture:イントロダクション的役割のインストゥルメンタル。いささか大仰な気がしないでもない。前作の方がしっくり来たので、☆。 About to crash:テーマは躁鬱症だと思う。頑張る人ほど鬱症にかかりやすい。曲はすごくいいです。☆☆☆ War inside my head:精神的内面での葛藤(かな?)。いささかはっきりしないが緊張感は曲が表現している。☆ The test that stumped them all:テーマは妄想症だと思う。緊張感の張り詰める演奏がテーマと噛み合っている。☆☆ Goodnight kiss:娘を虐待してしまう母親の苦悩。娘と引き離されてしまった母親の悲痛な叫びで次の曲へ。☆☆☆ Solitary shell:ポップな曲だがテーマは重い。統合失調症だと思う。☆☆☆ About to crash(reprise):歌詞は焦点ボケしてしまうが、曲はいい。☆☆ Losing time/Grand finale:現代の抱える精神的地獄を提示しながらフィナーレ。余韻に浸りましょう。☆☆ ※歌詞のテーマは歌詞を読んだ限りで推測される症状・状況なので、もしかしたら違うかもしれません・汗
とりあえずI. Overtureが大好き。これだけで泣ける(笑)んで重そうな歌詞とは裏腹に明るい曲調なVI. Solitary Shellもやっぱ好き。でもやっぱ一番はVIII. Losing Time - Grand Finaleです。展開が素晴らしい。泣ける。音伸ばしまくりでビートルズ思い出したけど、次のアルバムが出てみてびっくり。なるほどって感じ(笑)
重いテーマをリアルな音像、ポップな路線で消化 しているのが流石と思わせる。彼等にしては音数が 控えめで、ディスク1のように無駄な事もせず、 意図的に違った良さを提示してくれているから 飽きにくいし面白い。 曲単位なら"About To Crash"が好きだけど、 "The Test That Stumped Them All"が一番ハマッた。 最初と最後がファンタジックで大袈裟じゃなければ もっとリアルだったかも・・・、まあ、やりたかったんだから 仕方ないか・・・。