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WEIRD VISIONS (1991年)
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WEIRD VISIONS
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解説 - WEIRD VISIONS
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2018-10-03 00:13:24)

現在も活動中のフレンチ・メタル・シーンの古豪ADXが、プロデューサーにRAGE作品等で知られるラルフ・クラウスを迎えてレコーディング、'90年に発表した4thアルバム。ドイツのNOISE RECORDSと契約を交わし、全曲英詞に挑戦する等、果敢に国外へ打って出んとした作品で、彼らがフランス語で歌っていない作品は本作のみじゃないかなと。
音楽性の方もそれに合わせて若干マイナー・チェンジ。重心を低く下げてBがバキバキ鳴りまくる骨太な音作りや、硬質に刻まれるリフ&リズム、1曲目のイントロから明らかに、これまでよりダイナミズムと複雑さをいや増した曲展開etcと、楽曲はパワー/スラッシュ・メタル色を強めたソリッドな仕上がり。独産メタルっぽい…というか、3rd~4th   の頃のMETALLICAに影響を受けたことを推測させる作風というべきか。
ADX独自の個性はやや薄まった感はあるものの、従来のノリを受け継ぐスピード・メタル・ソング⑩を始め、相変わらず疾走感重視の姿勢は不変。ツインGが奏でるクサいメロディも本編を引き締めてくれています。特にOP序曲①に続いてパワフル且つテクニカルに突っ走る②はアルバムの完成度を確信するに足るカッコ良さ。CDのみのボーナス・トラックとして収録されているRAINBOWの名曲“KILL THE KING”のカヴァー⑪も、選曲はベタながらもそのハマリっぷりはなかなかもの。一聴の価値ありですよ。
この路線変更がもう数年早ければ欧州進出の足掛かりになり得たかもしれず、逆にもう数年後だったら独産メタル・ブームに沸く日本でデビューが飾れたかもしれませんが、残念ながら時代の節目に落ち込み評価の機会を逸してしまった不運な名盤。



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