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MARZANNNIE, KRóLOWEJ POLSKI (2012年)
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MARZANNNIE, KRóLOWEJ POLSKI
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解説 - MARZANNNIE, KRóLOWEJ POLSKI
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-07-21 22:11:15)

2012年発表の3rd。

ノルウェーの黎明期ブラックって、MAYHEM、EMPEROR、DARKTHRONE、BURZUMなどのバンドがブラックの基本的な形式を完成させる傍ら、その裏でTHORNSやVED BUENS ENDEを始め、BEYOND DAWNやTULUS、INFLABITAN辺りのバンドが独自の、アヴァンギャルドでグロテスクな作風を提示してきたという印象があるんですが、このバンドはポーランド出身で、2003年結成というプロフィールにも関わらず、後者の独自路線北欧ブラックのムードを色濃く感じさせるブラックメタルを演っていますね。

作風としては、灰紫の濃霧で覆われたような、ギターリフのノイズ質で抽象的ムードを演出しつつその中で何かが蠢いている感じの、オーガニックでグロテスクなフレーズを交えつつ展開していくアヴァンギャルドな路線。メタリックな重さはある程度保ちつつも、薄気味悪いノイジーさも感じさせるプロダクションも作風にぴったり。不穏を通り越して不吉な印象を聴き手に与えるような雰囲気が常に立ち込めてます。

かなりメロディアスなトレモロを含む疾走パートもあり、聴きやすい部分もあるにはありますが…途中ハンドクラップがやたら気色悪い使われ方してたり、疾走の裏でベースが催眠的なフレーズを弾いていたり、上記のバンド以上に捻じ曲がった感性が至るところで発揮されています。リバーブも掛かった、やたら太い声のヴォーカルにもどことなく異常な雰囲気が感じられ、生理的な嫌悪感に訴えかけてくるものがあると思う。

上記のバンド以外でいうと、メンバー的にも関わりがある、同郷のMOROWE辺りにも通じる雰囲気がありますが、こちらの方がもっとグロテスクでアヴァンギャルドな印象が強いですね。黎明期の個性派ノルウェー産ブラックが好きだった方、とにかく不吉でグロテスクな音楽が好きという方にお勧めです。



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