とあるHPに、「このバンドに新しい眼を授けてもらったというリスナーは年代に関わらず結構多いと思います。」というコメントがあります。私もその一人です。ちょっと長くなりますが、語らせて下さい… リジィを初めて知ったのはHRを聴き始めて間もないころ、友人が貸してくれた「LIFE」がきっかけでした。オープニング曲のインパクトに私はたちまちノックアウトされました。そして次から次へと繰り出される名曲の数々…このバンドが単なるHRバンドではないことが、私にはハッキリと分かりました。 早速私はむさぼるようにアルバムを買いあさりました。そして一日中ウォークマンでリジィを聞きました。「Thunder And Lightning」で叫び、「Boys Are Back In Town」でノりまくり、「Sarah」でウットリとし、「Still In Love With You」で号泣する…。 HRというジャンルはバンドを型にはめようとする傾向がありますが、彼らにそれは当てはまりませんでした。彼らは、最高のHRだけでなく、音楽としても最高のものを贈ってくれた、唯一のバンドではないでしょうか。 リジィをきっかけに、私の音楽の守備範囲は広がっていきました。ゲイリー・ムーア、ジョン・サイクスというすばらしいギタリストのアルバムも聴き、そこからさらにつながりのある他のアーティストのアルバムを聴くようになりました。もしリジィを聴かなかったなら、私の音楽観は非常に乏しいものになっていたと思います。 初めてバンドを組むことになったとき、私の提案でリジィをコピーすることになりました。マイクを持った私のボーカルはフィルに遠く及びませんでしたが、フィルの曲が持つパワーはつたないボーカルを補うに余りあるものでした。リジィを知らなかったバンドのメンバーも彼らの曲を気に入ってくれました。おかげでバンドのライブも充実したものとなりました。 それから今に至るまで、私の音楽嗜好はコロコロ変わりましたが、私のCDボックスには必ずリジィのアルバムが入ってます。まだ聴いたのことのない方、是非一度お聞き下さい。HRファンの方はもちろん、そうでない方にも気に入ってもらえると思います。 この間とあるCD屋に行ったら、シン・リジィのBOXセットみたいなものが置いてあり、「家宝!」と書かれたPOPが貼られていました。このバンドを愛する人たちが、まだまだ多くいるのだと思うと、本当にうれしくなりました。 <おまけ> 椎名林檎の曲「幸福論」のサビ、Waiting For An Alibiのエンディング近くのギターアンサンブルのメロディーにそっくりだと思いませんか?
そうですね、リジーは僕にとっても特別なバンドです。 入ったのは、実は、ハードロッカーだった頃、サイクスからのお誘いで(藁)"Thunder And Lightning"でした。時がたって、今度は深夜の酒井S氏からのお誘いでStill In Love With You(LIVE)から、再びのめり込む。"Thunder And Lightning"も大好きですが、僕の中での位置付けはもう別バンドです。だから、このサイトでの"Thunder And Lightning"の評価が高いのは当然だとしても、それを上回る、"Live And Dangerous"の評価に驚くとともに、みんなわかってるなぁ…と、独り言。
このバンドの第一印象は最悪でした。やっぱりフィル・ライノットのとてもロッカーとは思えない具志堅ヨーコー並の風貌と、独特の歌いまわしが理解できなかったから。お世辞にも歌が上手いとも思えなかったし。当時はゴージャスなアメリカンバンドしか眼中になかったからな~。でもね、ある程度哀愁を帯びたロックというものの良さが分かってくるようになってくると、実はすごく味のあるバンドなんだって思えた。フィルの歌も大好きになった。きっかけはやっぱり「STILL IN LOVE WITH YOU」での美しい世界観。そして「THE ROCKER」のロッカーとしてのかっこよさ。フィルは僕の中での「歌唱力」という定義を覆してくれた人だ。声量があって音域が広いだけが歌唱力じゃないってことを・・・。 このバンドには色んな個性的なギタリストがいた。スコット・ゴーハム、スノウィ・ホワイトそしてゲイリー・ムーアとジョン・サイクスなど(他にもいるけど)どの時代のLIZZYもかっこいいけど、フィルの独特の世界は統一されていたと思う。 しかも、サイクスやゲイリーみたいなクセが強いキャラの持ち主でさえ未だにフィルへの愛情を持ち続けてることからもその存在の大きさがうかがえる。 とにかく、好き嫌いははっきりするタイプのバンドだけどぜひ聴いて欲しいバンドだ。今ならはっきり言える。このバンドを好きだと。 あと、ジョン・サイクスが先頭に立ってLIZZY続けてるけどこれはやめて欲しい。彼がこのバンドを背負うには荷が重過ぎるしフィルがいてこそのLIZZYだ。あなたには他にやることがあるでしょ??白蛇とか海賊とか!! おっとレスポールっ子さんと同じことを言ってしまった(苦笑)
・全盛時のライブDVD、「Live And Dangerous」が装い新たに再登場します!! 映像にデジタル処理を施し、音声もDTS 5.1ch(予定)となる他、1983年5月2日、BBC用に収録されたジョン・サイクス(g)在籍時のライヴ映像に加え、『Top Of The Pops』出演時の模様も追加される予定。国内盤発売は7月26日を予定しているということです。 ttp://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=11712