1976年、アイルランドのダブリンで結成されたロックバンド。
1980年のデビュー以降、政治的な信条と渇愛を力強く歌い上げる作風で世界的に数多くのファンを持つ。アルバムの総売り上げは、1億7,000万枚を超える。グラミー賞獲得数22は、ロックバンド最多である。2005年にロックの殿堂入りを果たし、「Vertigo Tour」が同年のコンサート収益1位を記録するなど、依然トップクラスの人気を誇っている。
結成した高校時代から既に25年以上経っているが、デビュー前にThe Edgeの兄が抜けた以外は不動の4ピースバンドとして活動を続けている。ギャラは貢献に関係なく四等分され、プライベートでもメンバーの家族含めて常に連れ添っている姿は、仕事以外付き合いがないバンドが多い中で珍しい。そのためか、よく『奇跡のバンド』と評される。メンバーの中ではボーカリストであり、慈善活動家としても精力的なBonoの存在が目立つことが多いが、The Edgeの技巧的なギタープレイや、ドラム・ベースの重厚なリズムセクションも実力を知られている。
長い音楽活動の中であらゆるジャンルの音楽を取り込む試みを実行しており、バンドのイメージも時代ごとに様変わりしている。特に、1980年代と1990年代の全く異なる方向性については、ファンや音楽評論家の間に賛否両論を招いた。しかし、愛の尊さを伝える姿勢や、社会問題に関与する行動など、ロックバンドとしての「生真面目さ」を一貫して持ち続けている。
音楽による社会問題提起に熱心であり、宗教紛争や反核、人権、薬物依存症などについてメッセージ性の強い曲を発表している。また、アフリカの発展途上国やエイズ問題などへのチャリティー活動にも積極的に参加している。
Current Members
Bono(Paul David Hewson) - vocals and guitar
The Edge(Dave Howell Evans) - guitar, keyboards and vocals
Adam Clayton(Adam Charles Clayton) - bass
Larry Mullen, Jr.(Lawrence Joseph Mullen, Jr.) - drums and percussion