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ABANDONMENT RITUAL
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解説 - ABANDONMENT RITUAL
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-06-22 17:26:25)

2011年発表の1st。
最初はEgg of Nihilismからテープで250枚限定という限られたリリースでしたが、翌年Self Mutilation ServiceによりCD化されました。CD盤は500枚限定。

なんか裏ジャケの曲名を見てるだけで、世の中に不満を持ってるのがヒシヒシと伝わってきそうですけど(笑)、意外なことに鬱ブラックとしてはかなり聴きやすい路線。多少ノイジーながら厚みのあるリフ、適正な音量で鳴らされるドラムによる音作りはブラック慣れしていれば心地良さしか感じませんし、スローパートに重きを置きすぎず、ブラスト疾走を多用し、ロック的なミディアムも交えたドラマティックながら(このジャンルとしては)コンパクトな曲構成もあって、鬱系としては非常に求心力に富んだ音。

そして鬱系のトレードマークである、主にトレモロリフによって奏でられる鬱メロディ、これがまた素晴らしい…。幽玄を通り越して、幽鬼的に聴こえる、非常にダウナーで分かりやすいネガティビティの篭もった怨念メロディ。作り手の鬱感情にメロディ一つで聴き手を強制シンクロさせるような力があると思う。リフのノイズ質を強調して見せたり、リバーブを掛けた奥行きのある音に怨メロディを響かせたりといった、少し実験的な音作りもネガティブな世界観により深みを与えている感じですね。

ただまあ、ここまでネガティビティが聴き手に伝わりやすいのは鬱ブラックとして逆にどうか…とも思わなくもないかも。内に篭もったような自己満足的な部分があまり感じられない分、外向きの音に聴こえるというか。個人的には分かりやすい方が好きなので、このバンドの作風はかなりツボですけど。正直500枚限定はもったいないと思います。



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