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Kembatinan Premaster (Usher-to-the-ETHER)


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Kembatinan Premaster

米産ブラック2009年作
ジャケを開くと逆さ十字を持ったキューピットがカワイらしく描かれ、CD盤面にもそれが描かれている。
この人の思想が歯止めを知らず、狂人と化したと実感させられるのはこの盤からだろうと感じる。
前作はまだ、バンドスタイルを維持してビートを刻んでいたが、この作品は、もはやノイズ、アンビエント的な作品になっており
不浄で卑劣な音空間の根源とも言えるノイズが終始響き渡り、濃厚なカルト臭が漂い、耐え難い狂った音世界が拡がっている。
少なくともこの人はドラマーなので、時折カッコいいドラムのリフが登場したりもするが、この人のドラムの魅力はカッコ良さではない。
何の工夫もない、単調な4ビートや8ビートを延々と繰り返すリフにこそ、気持ち悪さが宿っており、惹きつけられる。
大した演奏力があるワケでもなく、楽曲構成力があるワケでもないのに、異様な存在感がある。
他のブラックでは堪能することができない、カルト風味のみで惹きつける不思議な魔力こそがHavohejの魅力なのだ。

kamiko! ★★★ (2020-06-08 01:17:52)


Table of Uncreation

米国産ブラック2019年作
最近最もよく聴くブラックはProfanaticaのRotting Incarnation Of God(2019年作)だが、そのドラマーPaul LedneyがHavohejだ。
ブラックというと悪魔崇拝のイメージが付き物だが、この人は自分自身を崇拝して、濃厚なアンチクリスチャン思想を持っている。
そもそもHavohejはエホバの綴りを反対から読んだモノだ。というワケで、ソロ名義のこの盤も一般のブラックメタルフリークを寄せ付けない
激しさとは無縁な、祭儀的で、尊大で、狂った内容だ。本気なのかファッションでやってるのかわからないが、全くこの人はもう狂人だよ。
ちなみにソロ名義の盤はDethrone The Son Of God(1993年作)も持っているが、この人のスタイルを知らずに聴いた当時は全く理解できず
ただのポンコツメタルだな、と思って殆ど聴いていない。しかし、Profanaticaのカルト臭の魅力がジワジワと判ってくると聴こえ方が変わってくる。
Havohej名義の作品においても、ジワジワとそのカルト臭の魅力に憑りつかれていく感じだ。まあ、今更初期作品を聴き直そうとまでは思わないが。
とりあえずProfanaticaの昨年作と同じ年にリリースされたこの盤は、セットで持っておきたい濃厚なブラックだ。
しかし、演奏力や激しさといった音響的な完成度を求めるブラックメタラーは、手を出すと「なんじゃコリャ?」という感じに思うかも知れないね。

kamiko! ★★★ (2020-06-07 22:34:15)


Kembatinan Premaster

2009年発表の2nd。

PROFANATICAのメンバーによるブラックで、以前のアルバムにはPROFANATICAの楽曲の再録版も収録していたりという経緯から、本隊とさほど変わりない不敬で汚らわしいブラックだと思ってましたが…とてもそんなものでは!もっとカルトで人を寄せ付けないナニカですよ、これは…。

PROFANATICAを酸で溶かしたような崩壊しかけたWARブラックに、ノイズ要素を掛け合わせてまるで地獄の釜が煮えるかのような音像を実現し、そこにKRIEGを思わせる野蛮極まりない絶叫を乗せたスタイル。WARブラックでも普通もう少しリフにメロディを練りこむだろうし、ここまで非メロディアスな音源も珍しい…というくらい、メロディを殺し徹底した音像勝負の作品。

こういうノイズ音源って、聴き手のイマジネーションを刺激する触媒になってくれる事が多いんですけど、これはただただどす黒くて暴力的な音塊という感じですね。聴き手を選ぶにも程がある…というか、正直私でもこれはキツいです(笑)。PROFANATICAやKRIEG、VON辺りのアメリカ産カルトブラックが行ける方であっても、かなり覚悟して聴かれたほうが宜しいかと…。

Usher-to-the-ETHER (2013-06-23 23:14:19)