TOTO時代に3代目シンガーとして迎い入れられ、作品としては「ファーレンハイト」と名作「セヴンス・ワン」の2枚しか発表していないにも拘らず、オリジナルのボビー・キンボールに匹敵するほどの評価を得たジョセフ・ウィリアムスだが、TOTO時代のハイトーン多用が災いして喉を壊してしまった彼は、その後長い間沈黙を続け、96年ソロで復活。しかし、この作品ではメロウなAORシンガーに徹しておりそれはそれで良かった。しかし、このVERTIGOなる2003年のプロジェクトではTOTO時代の「ONLY THE CHILDREN」的な歌い方を中心としたロックシンガーとしてのジョセフが復活。過去に喉を傷めたことなどまったく感じないほど素晴らしい歌唱を披露してくれている。 ギターにはDOKKENにいたアレックス・デ・ロッソが参加。