そうですか、あのチッタでのライブは1992年ですか。もうそんなになりますか。あのときのことはよく覚えてますよ。そのころ、俺はバイトしてお金を貯めて、HMライブにせっせと行っていた。しかしあのライブを観て、それより前のライブは実はたいしたことはなかったんだということを知った。極論だが、今でもその考えは基本的には変わっていない。実際たま~に他のバンドのライブには出かけているが、観る前からそれが頭にあって、やっぱり確かに悪くは無いけどそんな良くも無いということが続いている。あのとき早めにチッタに出かけて行って、会場の外からメンバーがライブのリハーサルをやっているのを聴けた。曲は「When Love Comes Down」で、なんかゆっくり目に演奏していて丁寧にいろいろチェックしているな、カールは中間部の高音も完璧だなと思った記憶がある。で、開場してライブが始まった。1曲目は「Abandoned」で、おーっと思ってみていると、ギターソロの前になって、カールがあそこの高音シャウトをまさに咆哮!という感じで歌うを観て…頭の中で「プチッ!」って音がした…ような気がした。とにかく、カッコイイ!!アルバムよりもパワフルで激しい!!あとは、とにかくかじりつくようにしてライブに見入った。「World Church」のギターソロの後、「Saturate the earth with the blood of man!!!」のシャウトは、ジェフが歌っているということはそのとき観て知った(後でBurrn!にそのときの写真が何度か使われていた)。途中でデイヴ・スターがベースを床に叩きつけて壊したのは、音が出ないとかトラブルがあってスタッフを呼んだりとかいろいろしていて、いい加減イライラしてやってしまったように思った。彼は少々オーバーアクション気味で、どうでもいいところで拳を突き上げたりと少しうざかった。後で脱退したときはなぜか「やっぱりな」と思ってしまった。カールがMCで、「今日はライブ録音をしています!」みたいなことをでかい紙に書いてきて観客に見せた。しかしベースのトラブルやチッタでの一日目ということもあって、ライブアルバムは次の日のチッタでの演奏が使われたのだろう。とにかくそんな小さなトラブルは軽々と吹き飛ばしてしまうようなもの凄いライブだった。セットがすべて終了し、2度?のアンコールの後、客電がついて「本日は終了ですありがとうございました」とアナウンスされても誰も帰らずメンバーを呼び続けた。だってそりゃそうでしょ!ここで帰れるわけ無いじゃん!普通の他のバンドのライブだと2度目のアンコールは求めるやつ派とやってくれるかわからんからとっとと帰る派に分かれる。だがVRのあのときだけは、メンバーは絶対また出てきてくれる、そういう確信があった。再び出てきてくれて、メンバー同士でハイタッチとかしていて彼らも満足そうだった。もう曲が無いのか、普段は演らなそうな「Ends of the Earth」を演ってくれた。クラブチッタ川崎はスタンディング形式だが、会場が中央で二つに仕切られている。おれは終始ステージから遠い仕切りの後ろだったが、別に彼らから遠いとは思わなかった。その仕切りの黒いバーに寄りかかって「なんて幸福なんだろう」と思いながらヘッドバンキング(死語?)をした。隣は知らないふつ~の女の子だった。彼女も一緒に慣れないヘッドバンキングを心から自然にしていた。あのときのライブを観終わった後の満足感を忘れることができない。それは今でも続いている。あの日から俺は変わった…ってことはないが(笑)。
熱い、熱すぎですよ、GENさん。(^^+ VICIOUS RUMORSは10数年前に「DIGITAL DICTATOR」を聴いたっきりですが、 確かに素晴らしいアルバム、素晴らしいバンドですね。 私もまだ聴きこみが甘い方なので、今度「SOLDIERS OF THE NIGHT」や「WELCOME TO THE BALL」も聴いてみます。 ところで、OVERKILL初来日って中野サンプラザじゃなかったですかね? 私も行った記憶があります。