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VARIOUS SHADES OF BLACK (2013年)
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VARIOUS SHADES OF BLACK
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解説 - VARIOUS SHADES OF BLACK
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-02-07 12:01:20)

2013年発表の2nd。

フランス産のブラックって、例えばMUTIILATIONを始めとして、MORTIFERAやPESTE NOIREなど、メロディに独特の耽美さや病的さが感じられるのが特色として挙げられる事が多いですが、この作品はフレンチブラック特有のそんなメロディを特濃でお届けする、非常にメロディアスながら背徳的なおぞましさに満ちた、甘美な邪悪さが支配するアルバムですね。

特徴は何と言っても全編に渡って横行する、不条理で悪意に満ちた、背筋を悪寒が駆け上るようなメロディですが、メロディそのもののみならず聴かせ方も非常に巧み。ストップ&ゴーに乗せて間欠泉のように邪悪なものが吹き出す様を演出してみせたり、ジャジーなドラミングが這い寄るような悪寒を更に強めていたり、類型的なブラックに留まらない、若干アヴァンギャルドさも感じさせる展開。

ただ、前衛性や悪の美学漂うようなメロディアスさの強い作風ですが、芯はブラックメタルの邪悪さそのものであって、妙にお洒落だったり高尚だったりしないところが素晴らしい。上記したようなジャジーなドラムのフレーズなんかも、暴虐なブラストパートがあるからこそ生きてくる感じですし。ドスの効いたがなりだけでなく、不気味なクリーンも操るヴォーカルも、呪術的なムードを高めていてかなり良い感じ。

取り合えず、フレンチブラック特有の「悪」が漏れ出してくるような、毒々しくも甘美なメロディが好きであれば、是非押さえておきたい作品。楽曲そのものやプロダクションなど、基本的なレベルも高くお勧めできる逸品。



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