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VINTRAS (2012年)
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VINTRAS
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解説 - VINTRAS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2013-07-05 23:53:09)

2012年発表の1st。

鬱ブラックって、音作りや音像の演出に関しては一家言持っているようなバンドが多いという印象なんですが、このバンドもまたユニークな音作りをするバンドですね…。MUTIILATIONの3rdや4th辺りを整えたような、蟲の羽音を金属質にしたようなノイズが噴出する、精神を削るような音。特に刻みリフ時の紙が破れるような独特の音色は必聴。

そこにキリキリと締め付けるような鬱トレモロや、意外にメロディアスでメロウなベースラインを絡めてくるスタイルで、どこか他の鬱ブラックとは違う聴き心地をもった音。楽曲の方は鬱メロディを重視しつつも、疾走パートを中心とした展開で、鬱系特有の絶叫とブラストでの雪崩れ込みが合わさると圧倒されそうになる…。狂奔するようなフレーズを盛り込んだ3曲目を始め、鬱・プリブラ要素の強いバンドとしては展開も豊富。

特に音質の面で初心者向けとは到底言えないアルバムですが、かなり壮絶な印象も受ける音なので、鬱系やプリミティブ、RAW系のバンドにある程度理解があるならばお勧めです。



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