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MUNRUTHEL
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(Usher-to-the-ETHER)
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CREEDamage
2012年発表の4th。
ちょっと調べてみたら、プロジェクトの中心人物であるMunruthel氏は元NOKTURNAL MORTUMのドラマーで、90年代にはウクライナで最も優れたドラマーの1人と謳われた事もあった人物で、トランス系プロジェクトにも所属しているという、多芸極まりない経歴が出てきましたが…このプロジェクトでも、彼の多彩振りは如何なく発揮されてますね…。
ペイガン/シンフォ系のブラックでもかなりオーケストレーションに比重を置いたスケールの大きい、神話的な情景が浮かぶサウンドで、まるでLORD WIND(GRAVELANDのRob氏のアンビエント)をバンドサウンド化したかのような深遠さ。クラシカルなだけでなく、ケルトやヴァイキングっぽいメロディ使いもあり、アルバムの雰囲気の一貫性と展開のバリエーションの豊かさを両立させている辺りが素晴らしい。
元はインストだと思えないくらいにヴォーカルラインには力を入れており、自前の絶叫とグロウルを使い分けるデス声だけでなく、ヴァイキング的な朗々としたテノールや、非日常的な光景を醸し出す妖しい女性ヴォーカル等、ゲストやセッションミュージシャンも数多く起用していますね。ただ、普通のロックっぽい男性ヴォーカルは、個人的には非日常的な雰囲気を壊してるように思えて、正直歓迎したくないですけど…。BATHORYカヴァーのテノールの人は聴き惚れるくらい良い声なんですけどね…。
また、オーケストラやヴォーカルワークによる壮大さだけでなく、バンドサウンドの部分もある程度しっかりしているのが良いですね。何気にギターソロなんかもあったりしますし、プロダクションはしっかり重さもあり、かつクリア。CandlelightとかSeason of Mist辺りのメジャー所から出ていてもおかしくないクオリティだと思う。敢えて言えば、意外にドラムの音色がイマイチに感じる箇所があったくらいでしょうか。
ぶっちゃけNOKTURNAL MORTUMよりも万人に受けそうな音だと思います。作りこまれた壮大さで古代の神話世界にトリップしたい方にお勧め。
Usher-to-the-ETHER
★★★
(2013-07-07 21:46:08)
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同意(0)
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