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May I Never Hear Your Voices Again...

2009年発表の1st。
全く知らないバンドでしたが、妙に凝ったジャケに惹かれ購入。

音的には、粗いリフのディストーションが抽象的な雰囲気を演出する音像の中、ブラックらしいトレモロを中心としたメロウなメロディを響かせつつ疾走するスタイルで、WOLVES IN THE THRONEROOMやASH BORERなどのカスカディアン勢を思わせるようなブラックメタル。情景描写に特化する余り変に気取った音にならず、ブラックらしいサベージな暴虐性もあってバランスのいい仕上がりだと思う。意外にオールドスクールな展開を垣間見せるパートも。

取り分け気に入ったのが、やたらいがらっぽいガラガラ感あるヴォーカルの絶叫。魔獣が喉を鳴らしながら獲物を習ってるような感じがあるというか、かなり味のある声で好きですね。また、ドイツ産らしい薄暗い叙情性の篭もったメロディもなかなかにグッド。この手にありがちな浮遊感を演出したりなどは余りせずに、もっとダイレクトに暗い叙情を叩き込んでくるようなメロディ。…個人的には、ダークファンタジーな世界観が見えてくるような、エピック性を感じたりも。

何気に良作だとは思うんですが、厚紙などを使い、一見凝ったジャケ、実はこれがちょっと厄介。厚紙に留め具が糊付けされてて、そこにCDの穴を嵌める使用は盤面に傷が付きそうでかなり不安…。まあ、ジャケが凝ってなければ手に取ってなかった可能性もあるし、一概にマイナスとは言えませんけど…。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2013-07-24 20:36:48)